高須クリニックの高須克弥院長が世の中の様々な話題に提言するシリーズ企画「かっちゃんに訊け!!」。リオ五輪サッカーのナイジェリアチームへ合計39万ドルを支援した高須院長。ブラジルで選手たちに支援金を手渡すまでの顛末をうかがいました。
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──リオデジャネイロ五輪も終わりましたが、高須院長といえばやっぱりサッカーのナイジェリア代表チームへの支援ですよね。
高須:いやあ、本当にいい経験になったし、楽しかったよ。銅メダルをとった時は本当に嬉しかったね。
──そもそもナイジェリアチームを支援しようと思ったのは、ナイジェリアが初戦で日本に勝ったことがきっかけなんですよね。
高須:そう。だってさあ、ナイジェリアチームは、金銭的な支援が少ないからって、キャンプ地から試合会場までの飛行機に乗れなかったんでしょ。それで、試合開始の前日にどうにか着いて、準備期間も少ないのに日本に勝つっていうのは、すごいよ。本当に感動したね。
──ただ、その後も金銭ボーナスがない上に給料も支払われていないということで、選手が試合をボイコットするという話がメディアで流れましたね。
高須:だから、支援をするよってツイッターで宣言したんだよ。そしたら、ナイジェリアのクラブチームのオーナーをしている人が、ナイジェリアのサッカー協会とつなげてくれたんだよ。協会に聞いたら20万ドルあれば、飛行機代と給料が払えるということだったので支援を名乗りでたんだよ。その20万ドルと、メダルを取ったら金なら一人3万ドル、銀なら2万ドル、銅なら1万ドルのボーナスも出すってね。
まずは支援金を振り込むっていう話になったら、試合のボイコットも取り下げられた。いやあ、よかった、よかった。せっかく素晴らしい不屈の精神があるチームなのに、お金の問題で戦わなくなっちゃうのは絶対におかしい。お金なら僕が出すから、素晴らしい試合を見せてほしかった。
──とはいえ、そもそもナイジェリアのサッカー協会がチームに対しての出費を渋っていたんですよね。それに、お金の動きを心配する声もあった。つまり、チームにお金がいかず、協会の誰かが途中で着服してしまった可能性もあったわけですよね。
高須:そこが問題だった。一応信用できる協会の人か、監督か選手の口座に直接振り込むっていうことを考えたんだけど、ちょっと難しいかもしれないってなって、いろんな方法を模索していた。そしたら、今度は、日本人のサッカーライターの人が連絡をくれてね。BBCのアフリカ担当の記者を紹介してくれたんだよ。この記者さんが、BBCで僕の支援話をニュースにしてくれたら、世界中に広まって、もちろんナイジェリアの大使館にも話が届いたんだ。
──そして、大使館経由で支援をするということになるわけですね。