累計1000万部超の人気コミック『闇金ウシジマくん』の中で、「最もヤバイ」と称されるシリーズ「洗脳くん編」が、同名のTVドラマ「Season3」(MBS・TBS系)で映像化され、「洗脳」に対する論議が改めて巻き起こっている。
かつて、「X JAPAN」のToshIや中島知子などの洗脳騒動も話題となったが、「日本人の99%は洗脳されている」と大胆な分析をするのが堀江貴文氏だ。地下鉄サリン事件や北九州連続監禁殺人事件、尼崎連続殺人事件など、凶悪な洗脳犯罪は後を絶たないが、洗脳は社会のいたるところで起きていると指摘する。
「日本にはあらゆるところで洗脳される危険がはびこっている。何ひとつ洗脳にかかっていない人の方が少ない。学校では時代にそぐわない道徳やルールを教え続け、マスコミは偏向した報道を繰り返している。洗脳社会化が進んだ状態だと言える」(以下、「」内は堀江氏)
堀江氏がおおもとの原因に挙げるのが義務教育のあり方。近年、日本の義務教育就学率は常に99%を越えているが、その義務教育にこそ、最も洗脳の危険が潜んでいるという。
「学校内ではいまだに協調性が重要視され、周りと違うことをするな、と教えられている。その結果、子どもたちは自分と他人を見比べ、嫌でも個性を押し込めざるを得ない。その価値観に支配されたまま大人になり、会社でも他人と比べながら働き、生きがいや働きがいを見出せない人がほとんどではないか」
堀江氏は現在の義務教育が“国民皆兵”の時代に整備された、時代にそぐわないシステムだと指摘。同氏は新著『ウシジマくんvs.ホリエモン 人生はカネじゃない!』の中でも、学校教育による洗脳の問題性や、洗脳されずに自分らしく生きるための具体的なメソッドを紹介している。
◆堀江貴文(ほりえ・たかふみ)
1972年、福岡県生まれ。実業家。SNS media&consulting株式会社ファウンダー。ライブドア元代表取締役CEO。東京大学在学中の1996年起業。以後、プロ野球参入やニッポン放送の買収表明、総選挙立候補など次々と脚光を浴びる。現在は、自身が手がけるロケットエンジン開発など様々な事業で幅広く活躍。最新刊『ウシジマくんvs.ホリエモン 人生はカネじゃない!』は9月3日頃発売。