20年先も艶ある女を目指すために。これは、武田久美子が先日出版した書籍に付けられたサブタイトル。現在「アラフィフ」の彼女は20年後「アラ古希」になっているわけだが、どうすれば艶ある女でいられるというのだろうか……?
「毎日の習慣を、ひたすらやり続けることだけ。例えば、朝起きたらまずコップに1杯のお水を飲み干す。肌の汚れをしっかり落とす。常にスッと背筋を伸ばしてよい姿勢でいる。どれも簡単なことだけど、365日欠かさず、何年でもやり続けることが大切だと思っているんです。塵も積もれば山となる、ですよ!」
武田といえば、グラビアクイーンとして活躍していた20代で発表した、いわゆる「貝殻ビキニ」があまりにも有名だが、スリーサイズは当時とほとんど変わっていないという。
「35才のとき、子供の頃に習っていたバレエを再開したんです。もちろん、スタイル維持のためというのもあるけれど続けているいちばんの理由は、楽しいから。でもここ数年は忙しくて、週に2回くらいしかレッスンに行けないんですよね…」
現在、14才の娘と米国サンディエゴで生活している彼女が忙しい理由とは?
「サンディエゴにいるときの私は、ほとんど娘の運転手。毎朝4時に起きて娘をフィギュアスケートの練習に送り届け、終わったら学校へ。午後には再び学校に迎えに行き、今度はバレエ教室の送り迎え。帰宅して食事の支度などで家事を終えたらだいたい午前0時をまわっています」
自分のために使える時間は、娘がレッスンや学校に行っている合間だけなのだという。
「日本ではお仕事をして、あちらでは運転手(笑い)。あと4年くらいはこの生活が続きそうですけど、子育てを登山に例えれば8合目くらいにたどり着いたところですから、気を抜かないで頑張らないと!」
今回の帰国では書籍のプロモーションを兼ねて、テレビ番組やイベントに出演したり雑誌の取材を受けたりと、これまたなかなか忙しい。
「でも、あちらにいるときより睡眠時間がとれてますから(笑い)。毎年、娘の夏休みに合わせて4週間くらい日本に帰ってきて、あとは5~10日間くらいを数回というペース。ここ数年は、日本が2か月アメリカが10か月という感じで、ちょうどいいバランスですね」
娘はまもなく、武田が映画『ハイティーン・ブギ』でデビューした年齢となり、そろそろ反抗期に差しかかる。
「彼女の人生は彼女のものだと思っているから、こうなってほしいということはないですね。子育てを終えたあとにやりたいこと? 今は日々を送ることに精一杯でまだ考えられない! ただ、できるだけ『武田久美子』を維持しておきたいですね。そうしたら、何をやりたくなってもできると思うから」
※女性セブン2016年9月8日号