本誌・週刊ポスト前号(8月19日発売号)が報じた、〈鶴保庸介・沖縄・北方担当大臣が捨てた「18歳年下妻」と「2歳の息子」〉というスクープ記事が、官邸を揺るがした。
「週刊ポストの発売前に、内閣情報調査室が大慌てで、情報を集めていた。“2か月で離婚? 何のために結婚したのか”“なぜいままで隠していたのか”などと、過去の大臣らが問われた不倫や金銭スキャンダルとは別次元の衝撃と困惑が広まったんです」(官邸筋)
“身体検査のプロ”である彼らにとっても、鶴保氏の“結婚観”は理解不能だったようだ。
野田聖子議員との事実婚を経た鶴保氏が、その後に交際した18歳年下の萩原美穂さん(仮名・31)と2014年2月に“デキ婚”。婚姻届と同時に離婚届にも署名捺印するよう提案し、出産からわずか2か月後に離婚届を提出するという、“スピード離婚”だった。
実際に離婚が成立したのは2014年10月。昨年秋から月額8万円の養育費の支払いが止まっていたなど、その後の対応にも美穂さん側は不信感を抱いている。改めて鶴保氏に問うと、こう答えた。
「(養育費は)昨年秋に突然、振込先の口座が変更になる旨の連絡があり、当方としてはその理由を含め再度協議をせねばならない特段の事情が発生したのではないかと、何度か連絡を取りましたが、全て回答なしの状態だったため、一時的に支払いを停止しました」
養育費の未払いには理由があったと主張するが、一方の美穂さんの父親はこう言うのである。
「昨秋、孫の口座名義を鶴保からこちらの姓(萩原)に変えたんです。もちろん娘は鶴保さんに連絡したのですが、そこから振り込みがなくなった。音信不通なんてとんでもない。娘は何度か連絡は取っていました。でも『週刊ポスト』が出る直前に、止まっていた分の金額が一気に振り込まれました」
その後、美穂さんに鶴保氏から、こんな連絡が入ったという。
「娘に『もう一度、家庭を持ちたいと思う』という連絡が来たそうです。ヨリを戻したいという意味なのか、それとも誰か別の女性と、ということなのか……娘は返事をしていませんが、私たちとしてはもう関わりたくないのが本音です」
沖縄振興予算を担当する鶴保大臣だが、養育費を“滞納”する人物に数千億円の予算を任せていいのか。
※週刊ポスト2016年9月9日号