韓国のリオ五輪女子ゴルフ代表選手にはなれなかったものの、イ・ボミ(28)が気を吐いている。8月5~7日の「meijiカップ」に続き、8月19~21日の「CATレディース」でも優勝し、オリンピック期間中に2勝を挙げてみせた。今季4勝目となり、獲得賞金も2位に4000万円差をつけての独走態勢だ。成績だけではなく、ファンの多さもダントツなのだ。
ファンクラブサイト「ファンカフェ」の会員数は2000人を超え、ゴルフ場まで追い掛ける「イボマー」は増える一方。その魅力を追っかけの1人はこう語る。
「サイン会などで接したファンの個人情報をよく覚えていてくれるんです。サイン会で『今日はどこから来てくれたんですか?』と聞いてくる。そして色紙に名前を入れてもらうように頼むと、名前を呼んで握手までしてくれるんです。
翌週の試合後のサイン会に並ぶと、『××さん、今日も〇〇から来てくれたんですか?』と住んでる場所まで覚えているから、おじさんのハートはぶち抜かれるわけですよ。それを無理やりではなくさらっとやってくれるので、応援したくなるんです」
ゴルフ担当記者は、イ・ボミのマスコミに対する気配りも人気の理由の1つだと語る。
「『CATレディース』の試合の最終日は、イ・ボミの誕生日だった。プレーオフに勝利したイ・ボミは、『誕生日に最終日・最終組ですごく緊張した。昨晩は寝られなかったけれど、眠りにつくと2年前に亡くなった父親の夢をみて落ち着いた』という話をした。翌日には“亡くなった父からのプレゼント”がスポーツ紙の見出しに躍ったが、マスコミが喜びそうなネタをいつも用意してくれる」
日本が大好きで、いつも日本語を勉強しており、「将来は日本の子供たちの指導をしたい」と語っている。
リオ五輪期間中、全く注目されなかった日本ツアーをイ・ボミが甲斐甲斐しく盛り上げていたことで、さらにファンのハートに火を付けたことは間違いない。
※週刊ポスト2016年9月9日号