「あれ以来、家族で外出することもままならなくって…。だから、こうして息子をお祝いすることができて本当に嬉しくて…」
そう言葉を詰まらせた亜希(47才)の目には、大粒の涙がたまっていた。8月下旬の夕方、都内の大通りに停まった車から、モデル・亜希と次男(11才)が降りてきた。2人はたくさんの紙袋や荷物を抱え、近くの飲食店へ入っていく。
「この日、14才を迎えた長男の誕生日パーティーが開かれたんです。亜希さんは“お兄ちゃんに喜んでもらいたい!”って張り切る次男を連れて、早めにお店に行って飾りつけをしていたみたいですね」(亜希の知人)
一旦亜希は店を離れた。その間も次男はメモを片手に、近くのスーパーやバルーンショップに買い出しに走ったりと、準備に余念はない。そして2時間ほど経った午後6時過ぎ、亜希が長男を連れて戻ってきた。
ダンガリーシャツにデニムをあわせ、アップスタイルで小顔が一層際立ち、いつにも増して人目を引く亜希だが、距離を置いて歩く長男も負けず劣らずのイケメンぶり。
「兄弟揃って背も高いし、運動神経も抜群。両親のいいとこどりというか2人とも本当に評判のハンサムです。それにお母さん思いで、とても優しい子たちですよ」(一家を知る人物)
今年2月、亜希の元夫・清原和博(49才)が覚せい剤取締法違反で逮捕されて以来、仲良し母子3人は苦境に立たされてきた。
「亜希さんは仕事のキャンセルが相次ぎ、家に引きこもりがちに。子供たちも、しばらく学校を休まざるを得なくなって、大好きだった少年野球の練習にも参加できない状況になってしまったんです」(前出・知人)
離婚して1年以上経っていたとはいえ、元夫の逮捕、しかも「クスリ」という事実に、亜希の周囲からも人が離れていった。子供だけは守ろうと亜希は清原姓を捨て、自身のブランドを立ち上げ、必死の生活を送ってきた。
「そんな中、亜希さんを支えたのが親友の陣内貴美子さん(52才)でした。以前から家族ぐるみのつきあいで、亜希さんがどうしても仕事で忙しいときには子供たちを預けたりする仲。
亜希さんがいちばんつらいときに、陣内さんは“何かあったらいつでも連絡して”って。亜希さんは“感謝してもし切れない”って言ってました。この日の誕生会も陣内さんのご主人が経営する鉄板焼き店が会場で、陣内さんも出席していました」(前出・知人)
かつて、亜希はインタビューでこう明かしていた。
《自分がしっかりと嘘なく生きていれば、何を言われようが、どんな噂を立てられようが不思議と揺らぐことなくびしっと立っていられる。それは、たぶん子育てから学んだところが大きいと思います》
誕生会は夜10時過ぎまで盛り上がった。子供たちと帰路に就く亜希の表情には、「母の強さ」が滲んでいた。
※女性セブン2016年9月15日号