国内

避難所は感染症発症の危険性高い、可能なら自宅で避難生活を

避難所では感染症発症の危険も(Ph:アフロ)

 大規模災害時、自宅が倒壊するなどのやむをえない場合を除いて、自宅で避難生活を送る「自宅避難」を推奨する自治体が増えている。いちばんの理由は、避難所に入れる人数には、限りがあるためだ。

 避難所には入れないと想定して備蓄をしておくことを推奨する。NPO法人ママプラグ副理事長の冨川万美さんは、こう語る。

「避難所は他人に囲まれながら、2畳ほどのスペースで生活します。プライベートな空間がなく、ストレスが溜まりやすい場所です。

 それにインフルエンザやノロウイルスなどの感染症や、エコノミー症候群を発症する危険性も高く、あまりいい環境とはいえません。自宅が無事な場合は、自宅で避難生活を送るほうがまだマシなのです」(冨川さん。以下「」内同)

 被災直後は命があった喜びで気にならないが、日にちが経つと、「着替えたい」「体を洗いたい」などの欲求が徐々に出てくる。電気、水道、ガスが止まった状況の中、いかに快適に自宅で過ごすかを考えながら、防災グッズを揃える必要がある。

 いざというときのために準備しておくべきは、自宅で過ごすための備蓄と、自宅にいるのが危険で避難が必要な場合に持ち出す非常持ち出し袋だ。

「どちらも必要なものは、人ぞれぞれ。家族構成や、一戸建てかマンションかなど、自分の環境に合わせて、慎重に選んで」

※女性セブン2016年9月15日号

関連記事

トピックス

氷川きよしが紅白に出場するのは24回目(産経新聞社)
「胸中の先生と常に一緒なのです」氷川きよしが初めて告白した“幼少期のいじめ体験”と“池田大作氏一周忌への思い”
女性セブン
公益通報されていた世耕弘成・前党参院幹事長(時事通信フォト)
【スクープ】世耕弘成氏、自らが理事長を務める近畿大学で公益通報されていた 教職員組合が「大学を自身の政治活動に利用、私物化している」と告発
週刊ポスト
阪神西宮駅前の演説もすさまじい人だかりだった(11月4日)
「立花さんのYouTubeでテレビのウソがわかった」「メディアは一切信用しない」兵庫県知事選、斎藤元彦氏の応援団に“1か月密着取材” 見えてきた勝利の背景
週刊ポスト
多くのドラマや映画で活躍する俳優の菅田将暉
菅田将暉の七光りやコネではない!「けんと」「新樹」弟2人が快進撃を見せる必然
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
NEWSポストセブン