クライマックスシリーズまで1か月というこの季節、いまひとつの成績にとどまっているチームのファンは、どんな話題で盛り上がっているのか。巨人ファンのヨネスケ氏は1年目の高橋由伸監督には同情的。
「あれだけみんな打てなくて、投げる方も活躍しないんだから、監督采配以前の問題でしょう。長嶋(茂雄)さんだって1年目は最下位ですからね。でも次の年は優勝している。だから来年のヨシノブも優勝ですよ」
しかし、自慢の戦力が看板倒れに終わっているだけに、「ヨシノブはベンチで腕組みだけして何もやってない」(40代会社員)と監督のキャラへの不満も多い。
「どうせなら江川(卓)や桑田(真澄)あたりの理論派指揮官も見たいね。まぁ、2人とも最後は自分の手柄にするタイプだから、不協和音を生むかもしれないけど、ヨシノブよりは退屈しなそう。お坊ちゃんのヨシノブじゃ、文句いっても張り合いがないから今度はヒールがいいよ」(同前)
一方、8月9日に谷繁元信監督が“休養”に追い込まれた中日は、次の監督選びが本当に急務だ。
「二軍監督の小笠原(道大)が上がるんだろうが、立浪(和義)にやらせたい。あとは地元の愛工大名電出身の(山崎)武司。小笠原はやっぱりハム(日本ハム)の人だしね」(40代自営業)
「本音は立浪やね。山本昌・投手コーチで、山崎・打撃コーチ。オールドラゴンズで負けたらファンも納得するがね」(50代会社員)
と、地元カラーの濃い指揮官を望むファンが少なくない。「名古屋では地元の財界に好かれる人でないとダメ。だからいまだに星野仙一の待望論もあるよ」(同前)との声まで。中日ファンの漫画家・高信太郎氏は「もう1回、谷繁にチャンスを」と訴える。
「去年まで選手兼任監督で今年いきなり結果なんて出せないでしょ。責任を取るべきは落合(博満)GMのほうじゃないですか。谷繁も(休養)会見で“じゃあ落合GMが監督やってみてくださいよ”といってやればよかったんです。まあ、本当に落合監督にするのも面白い。優勝すればそれはそれでいいけど、間違ってもそんなことないでしょう。ダメだったら谷繁に頭を下げて、名古屋から去ってもらいましょう(笑い)」
※週刊ポスト2016年9月16・23日号