まだまだ寝苦しい夜が続いているが、睡眠不足は健康・美容の大敵! 眠るときにはどんなことに配慮したらよいのだろうか? カテゴリー別にご紹介しよう。
【寝具】
ポイント:寝返りを打ちやすいものを選ぶ
背中が蒸れると眠れない。寝返りを打つことも大切だ。それには寝具選びもポイントになる。スリープクリニック調布の遠藤拓郎院長はこう解説する。
「敷き布団は硬めにしましょう。敷き布団が柔らかいと体が沈み、枕の高さが合っていないと寝返りが打ちにくくなります」
【寝間着】
ポイント:ジャージーはNG
『脳が若返る快眠の技術』(KADOKAWA刊)著者で、快眠セラピストの三橋美穂さんはこう語る。
「ジャージーは、布が厚いので動きにくい。つまり、寝返りが打ちにくいんです。また運動時に適している服なので、締めつけがきつい場合が多い。すると血流が悪くなってしまって、リラックスできなくなります。ゆったりした大きさのパジャマがおすすめです。ブラジャーも締めつけるので、寝るときは外しましょう」
【布団】
ポイント:掛け布団は横向きで手足を冷やす
頭寒足熱という通り、頭を冷やして、足を温めると健康に良い。
「夏は睡眠中に体温を下げる必要があるから、手足を掛け布団の外に出したほうがいいんです。だから布団を横向きに掛けてください。すると、手足が外に出ます。寝返りを打っても、横に長いので、布団がはがれません。お腹を冷やしてはいけないので、一石二鳥です」(遠藤さん)
【部屋】
ポイント:豆電球は肥満のもと!?
真っ暗な部屋では寝られず、豆電球をつけて寝る人がいるが、これには大きな注意点がある。
「目をつぶっていても、光は脳に届きます。すると、メラトニンの分泌が少なくなってしまい、眠りが浅くなって、食欲も出てきてしまうんです。豆電球をつけたいなら、足下を照らしてくれるフットライトにしましょう」(三橋さん)
【寝つき】
ポイント:眠くないときは無理して寝ない
次の日、大切な用事があった場合など、緊張して眠れずに、眠くなるまでずっとベッドで目を閉じていた経験はないだろうか。これは体によくない。
「眠たくないのに無理して寝ようとすると、ベッドは眠れない場所と脳がインプットしてしまいます。眠れなかったら、布団から出て、薄暗い照明で、本を読んだり、ラジオを聴いたりして、ゆったり過ごしてください」(三橋さん)
※女性セブン2016年9月22日号