名古屋人は上から目線で、ケチなくせに見栄っ張り? マツコ・デラックス(43才)が司会を務めるバラエティー番組『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)が「名古屋問題」を取り上げたことを皮切りに、雑誌などで「名古屋嫌い」特集が組まれるなど注目が集まっている。しかし、そんな“嫌われ名古屋”に大きな幸運が舞い込んでいた。
8月9日に抽せんが行われた『サマージャンボ宝くじ』で、名古屋駅前にある『名駅前チャンスセンター』と『名鉄観光名駅地下支店』の2つの売り場から、1等・前後賞合わせて7億円が3本、計21億円が飛び出したのだ。
1億円以上の高額当せん本数はこれまでに約250本、 総額415億円を誇る『名駅前チャンスセンター』は東海随一の売り場だ。
「1980年5月にオープンし、今年で36年目を迎えます。ターミナルである名古屋駅近くという立地もあり、北海道から沖縄まで、全国からたくさんのお客さんがいらっしゃいます。今回、7億円2本の他に、サマージャンボミニ7000万でも1等7000万円が2本出ました。本当にできすぎなくらいですよ」(売り場担当の矢野亮一さん)
同売り場では、ドリーム、オータム、年末の『3大ジャンボ』の発売前に、スタッフ揃って地元の『朝日神社』に祈願に向かうという。
「販売員も熱心に、念入りに時間をかけて願掛けをします。かけすぎなくらい(笑い)。でもそれだけ思いが強いということですよ。その甲斐あってか特にジャンボには強く、年末ジャンボでは22年連続で1等当せんを続けてるんですよ。次のオータム、得意の年末ともっともっと高額当せんが出せるよう頑張ります」(前出・矢野さん)
『名駅前チャンスセンター』の目の前にある階段で地下に下り、名鉄の改札に向かう通路の途中にあるのが『名鉄観光名駅地下支店』。2つの売り場は同じ建物の1階と地下1階、歩いて30秒の距離にあるのだ。
「別会社ですが、住所も一緒で上と下の関係ですからね。ライバルというより戦友です。宝くじの在庫がなくなりそうなときに、お互い融通し合ったりすることもありますよ」
そう話すのは売り場担当の山内貴由さん。50年近い歴史をもつ老舗の同売り場は、これまでに億当せんが86本、3億円以上の当せんに限れば34本で全国4位という驚異的な実績がウリ。こちらは5大ジャンボのたびにスタッフ総出で『豊川稲荷神社』にお参りするのが慣習だ。
「直接“宝くじを当ててください”とは祈らず、商売繁盛の神様に“売り上げが伸びますように”と、間接的にお願いするんです。その方が、運気がやってくる気がするんですよ」(前出・山内さん)
これが幸運を招く名古屋流だ。「名古屋嫌い」なんて言ってはいられない。名古屋に行って、“でら”当てを!
※女性セブン2016年9月22日号