「犯人がコンシェルジュと聞いて恐怖を感じた。事件前と同じ生活ができなくなった。妻も不安を感じている。きちんと懲役刑を受けてほしい」
9月8日、東京地裁で行われた初公判。検察側が冒頭陳述で読み上げた福山雅治(47才)の調書内容は、恐怖に満ちていた。
福山と吹石一恵(33才)の自宅マンションに不審者が侵入、帰宅した吹石と鉢合わせしたのは5月6日のこと。同22日に逮捕されたのは、同マンションのコンシェルジュをしていた宮本万里子被告(48才)だった。
この日、宮本被告は白い長袖シャツに紺色のパンツ、顔をほとんど覆い隠すようなマスク姿で法廷に現れた。しかし次の瞬間、裁判を傍聴していた人たちは思わず息をのみ込んだ。
「普通、被告は裁判官の印象をよくするために地味なメイクにするものですが、マスクを外した宮本被告はバッチリメイクを決め、濃い赤のルージュをひいていたんです。あまりにも異様な雰囲気でした。どうも“法廷で福山さんに会えるかも”と準備をしていたフシがあるようです」(大手紙記者)
宮本被告は福山のおっかけとして、ファンの間では有名な存在だった。福山の愛称『ましゃ』にちなんで『まりしゃ』と名乗っていた。
「『まりしゃ』のツイッターは有名。“今出かけた”“今電気が点いた”“帰ってきた”と福山さんの一日を実況中継するようなことまでしていましたから…」(ファンクラブ会員)
3年前に福山のマンション近くに引っ越し。昨年7月からコンシェルジュの派遣会社に勤務し、「自宅に近いマンションに勤務したい」と訴え、福山の自宅マンションに勤務を始めたというのだから、その執念には驚かされる。
犯行当日は福山と吹石が外出したのを確認し、夜8時までのシフトを終えた後、いったん帰宅して着替え、サングラスや帽子で変装。犯行後も長い髪をショートヘアに変え、勤務を続けていた。
「被告は衝動的な犯行だったと言い、コンシェルジュを始めてからマンションに福山が住んでいることを知ったなどと言っていますが、用意周到に近づいた可能性が高い」(前出・大手紙記者)
吹石は事件後、トラウマから「ひとりでいるのが怖い」と、周囲に漏らしているという。 8月28日には第一子妊娠を発表したふたり。本来なら犯人逮捕でひと安心のはずだが、初公判での宮本被告の様子に福山サイドはよりいっそう恐怖を募らせている。
※女性セブン2016年9月29日・10月6日号