芸能

低迷脱出?『バイキング』好調の理由は“業界視聴率”

視聴率上向きの『バイキング』(フジテレビ公式HPより)

 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は、このところ視聴率好調だという『バイキング』を分析。

 * * *
『森田一義アワー 笑っていいとも!』(フジテレビ系)に代わって、14年4月1日からスタートした『バイキング』の視聴率が上昇傾向だ。

 当初のコンセプトは「半径500メートルの日常をエンターテインメントする生活情報バラエティー」だったが、現在は「最新ニュースや話題のトレンド、巷のウワサなど様々なテーマで生ホンネトーク!」に変わっている。

 司会も、当初は月曜のみの出演だった坂上忍が全曜日を仕切るようになって約1年半が経ち、曜日のカラーが付いて来たリ、レギュラー陣と坂上のキャッチボールが確実に笑いになったりと、スタジオ内が円滑に回るようになってきたことが画面から伝わってくる。

「当たり目」は金曜に出演することが多い東国原英夫氏をメインにした政治家とのトークバトルにあった。そこから他の曜日もトークバトル形式になり、論客や専門家を迎えるスタイルで定着している。

 最近でいうと、高畑淳子の謝罪会見について、ゲストが“ホンネトーク”するところにもっとも数字があったようで、ほぼ一週間、あらゆる角度から同ネタを引っ張り続け、結果、視聴率6パーセント台が複数回、出るようになった。

 他局の番組でも高畑親子関連のニュースは長尺でオンエアされていたのだが、『バイキング』の場合は、高畑淳子と長年親交があるピーターや、息子・小園凌央が俳優の道を歩み始めたヒロミや、自身が二世である高橋真麻の意見などに説得力があり、ネットニュースやスポーツ紙のWEB版などが即とりあげた。

 直近では、夫の不倫報道への対処が見事だった三田寛子に直接連絡をとったという薬丸裕英と坂上忍が三田の想いを番組内でコメント。それもすぐにネットニュースにあがった。

 実は坂上の『バイキング』でのコメントは、ほぼ毎日のようにネットニュースになっていて、共演者から報告を受けた本人が「おれ、もうヤダ〜」「言うの、やめよう」と言うぐらい頻繁なのである。

 ネット住民からも「なぜ毎日、坂上忍がニュースに?」「坂上忍の記事が連日アップされているのはナゼ?」と話題にされている。

 住民曰く、暴言や失言の類ならまだしも、「それがどうした?」「だから何なの?」と思える、とるに足らない坂上のコメントばかりが毎日ネットニュースになるのは「不自然」だというのだ。

 答えは簡単だ。それは『バイキング』の業界視聴率が高いからに他ならない。

 かつて、スポーツ紙編集部には“芸能人ブログ専門の見張り番”が居たものだが、いまは、記者たちが当番制でテレビでの芸能人のコメントをチェックしていて、目ぼしいものがあるとすぐネットニュースにアップしているのである。

 某紙記者がボヤく。「『サンデージャポン』(TBS系)や『ワイドナショー』(フジテレビ系)がある日曜午前の担当になったときは特にタイヘン。(爆笑問題の)太田光やテリー伊藤、(ダウンタウンの)松本人志が時事ネタに何かしらのコメントをするからね」と。

 モバイル芸能ニュース編集部の担当者から「日曜日の午前、あの2番組をザッピングしながら、一字一句、聞き洩らさないようにするのが本当にストレス」と聞かされたこともある。

関連記事

トピックス

水原一平の父が大谷への本音を告白した
《独占スクープ》水原一平被告の父が告白!“大谷翔平への本音”と“息子の素顔”「1人でなんかできるわけないじゃん」
NEWSポストセブン
「オウルxyz」の元代表・牧野正幸容疑者(43)。少女に対しわいせつ行為を繰り返していたという(知人提供)
《少女へのわいせつで逮捕》トー横キッズ支援の「オウルxyz」牧野正幸容疑者(43)が見せていた“女子高生配信者推し”の素顔
NEWSポストセブン
“原宿系デコラファッション”に身を包むのは小学6年生の“いちか”さん(12)
《ド派手ファッションで小学校に通う12歳女児》メッシュにネイルとピアスでメイク2時間「先生から呼び出し」に父親が直談判した理由、『家、ついて行ってイイですか?』出演で騒然
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告と、事件があったホテルの202号室
「ひどいな…」田村瑠奈被告と被害者男性との“初夜”後、母・浩子被告が抱いた「複雑な心中」【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
注目を集めている日曜劇場『御上先生』(TBS系)に主演する松坂桃李
視聴率好調の『御上先生』、ロケ地は「東大合格者数全国2位」の超進学校 松坂桃李はエキストラとして参加する生徒たちに勉強法や志望校について質問、役作りの参考に
女性セブン
ミス京大グランプリを獲得した一条美輝さん(Instagramより)
《“ミス京大”初開催で騒動》「(自作自演は)絶対にありません」初代グランプリを獲得した医学部医学科1年生の一条美輝さん(19)が語る“出場経緯”と京大の「公式回答」
NEWSポストセブン
コンビニを兼ねているアメリカのガソリンスタンド(「地獄海外難民」氏のXより)
《アメリカ移住のリアル》借金450万円でも家賃28万円の家から引っ越せない“世知辛い事情”隣町は安いが「車上荒らし、ドラッグ、強盗…」危険がいっぱい
NEWSポストセブン
『裸ダンボール企画』を敢行した韓国のインフルエンサーが問題に(YouTubeより)
《過激化する性コンテンツ》道ゆく人に「触って」と…“裸ダンボール”企画で韓国美女インフルエンサーに有罪判決「表面に出ていなくても妄想を膨らませる」
NEWSポストセブン
裁判が開かれた大阪地裁(時事通信フォト)
《大阪・女児10人性的暴行》玄関から押し入り「泣いたら殺す」柳本智也被告が抱えていた「ストレスと認知の歪み」 本人は「無期懲役すら軽いと思われて当然」と懺悔
NEWSポストセブン
悠仁さまご自身は、ひとり暮らしに前向きだという。(2024年9月、東京・千代田区、JMPA)
《悠仁さま、4月から筑波大学へ進学》“毎日の車通学はさすがに無理がある”前例なき警備への負担が問題視 完成間近の新学生寮で「六畳一間の共同生活」プランが浮上
女性セブン
浩子被告の主張は
《6分52秒の戦慄動画》「摘出した眼を手のひらに乗せたり、いじったり」田村瑠奈被告がスプーンで被害者男性の眼球を…明かされた損壊の詳細【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
ビアンカ
《カニエ・ウェスト離婚報道》グラミー賞で超過激な“透けドレス”騒動から急展開「17歳年下妻は7億円受け取りに合意」
NEWSポストセブン