その夜、居合わせた30代の男性客はこう話す。「古舘さんは前のめりになって、熱く語りかけているようでした」──9月中旬の夜10時半頃に東京・六本木の高級ホテルには、フリーアナウンサーの古舘伊知郎(61)の姿があった。高層階にあるバーラウンジを訪れた古舘は、端正な顔立ちの男性と一緒に入店し、人気の少ない窓際のテーブル席に座った。気になるこの男性は──。
「『報道ステーション』(テレビ朝日系)で古舘さんの後任キャスターに抜擢された富川悠太アナ(40)でした! 新旧キャスターの2人が一緒にいるなんて、驚きました。2人は深夜0時過ぎまでいましたが、古舘さんの言葉に、富川さんは何度も頷いていた」(目撃した客)
今年4月、古舘は12年間にわたってキャスターを務めた『報ステ』を降板。後釜に座ったのが、テレ朝の局アナで同番組のレポーターを担当してきた富川アナだ。甘いマスクで女性視聴者からの人気も高く、キャスター交替後も『報ステ』は好視聴率を維持している。
古舘にとっても富川は可愛い後輩のようで、『報ステ』の最終回の挨拶では、「本当に辛くなったら私に電話してきてください。相談に乗ります」とエールを送っていた。
それだけに、2人が一緒に飲んでいてもおかしくない状況に思えるが、どうやらそうでもないようだ。
「局としては番組リニューアルに際し、前任者のイメージを一掃したい狙いがあって局アナの富川を選んだ。にもかかわらず、その富川が古舘に相談しているようでは、いつまでも“古舘色”が消えない恐れがある。局内には依然、『反古舘派』も多い。正直、これを知ったら穏やかではない人もいるはずです」(テレ朝関係者)
2人が深夜に話していた内容は何だったのか。テレビ朝日からは期日までに回答が得られなかったが、古舘の所属事務所は、「親しくさせて頂いているようです。ニュースキャスターは孤独ですから、分かり合うことがあるのでは」と回答。
最後は富川が古舘に深々と頭を下げて挨拶し、2人は解散──。古舘は、可愛い後輩に何を“指導”したのか。
※週刊ポスト2016年10月7日号