広島の独走を許し2位に甘んじた巨人。野手が打てないなら、投手も不甲斐なかった。
巨人のピッチングスタッフで胸を張れるのは防御率1.90(数字は9月21日現在、以下同)の菅野智之(26、9勝6敗)とプロ入り初2ケタ勝利の田口麗斗(21)くらい。
球団最高となる年俸4億円の内海哲也(34)は、初勝利を挙げたのが6月に入ってからという体たらく。4年契約の最終年なのでトレードの可能性まである。FA市場には内海の代わりとなりそうな投手はいるのか。
「今年ケガで約1か月の離脱があったことが気になりますが、西武の岸孝之(31)は狙っているでしょう。仙台出身で地元の東北学院大で活躍したことから楽天移籍も囁かれていますが、巨人も獲得に名乗りをあげておかしくない。
あとは横浜の勝ち頭に成長した山口俊(29)。初のCS進出の功労者なので今のところ残留が濃厚ですが、巨人としては台頭してきた横浜の戦力を殺ぐ意味でも引き抜きたいはずです」(巨人担当記者)
撮影■山崎力夫
※週刊ポスト2016年10月7日号