広島の独走を許した巨人。今季は外国人選手にも悩まされたシーズンだった。マイコラス(28、4勝2敗、2.56 ※数字は9月21日現在、以下同)、ポレダ(29、1勝3敗、4.00)、クルーズ(32、.252、36打点、11本塁打)は期待外れ。開幕4番のギャレット(35)もチーム最多の22本塁打を打ったものの、得点圏打率.223とチャンスでは使い物にならなかった。まともに働いたのは46ホールドポイントのマシソン(32)くらい。
「外国人の見切りが12球団で最も早いのが巨人。年俸3億円で1年契約のギャレットは格好のリストラの対象でしょう。昨年ロッテとの交渉が難航していたクルーズを2年4億8000万円で横取りしましたが、今オフも他チームで実績を残した外国人選手を引き抜きにかかるのが基本方針です」(スポーツ紙デスク)
まず候補に挙がっているのは、いずれも今季で契約切れを迎える阪神のゴメス(32、.257、77打点、22本塁打)と、ロッテのデスパイネ(30、.288、92打点、24本塁打)の2人。他にも中日のビシエド(27、.274、68打点、22本塁打)、そして「バレンティン(32)も3年契約の最終年で、ヤクルトは更新しないことが濃厚。不調の中でもホームラン30本台に乗せた打力はやはり魅力」(球団関係者)だという。
意外なのは、25年ぶりのリーグ制覇に貢献した広島のエルドレッド(36)の名前まで挙がっていること。
「エルドレッドは6月にケガで戦線を離脱。復帰するまでの間は、今シーズン中日から移籍してきたルナ(36)が代役を十分に果たした。広島側は、優勝して1億2500万円の年俸がアップするエルドレッドを放出要員にしてもおかしくない、というのが編成サイドの見方です」(同前)
そこまで都合よく他球団が判断を下すかはわからないが、なりふり構わぬ補強策が講じられているのはよくわかる。
撮影■山崎力夫
※週刊ポスト2016年10月7日号