おっぱいが好きか、お尻が好きか……男たちがいくつもの夜を明かし、何杯もの盃を重ねながら語り合った論争である。いい年こいてバカバカしい? いやいや、いい年だからこそ、より真剣に語り合いたい。
芸能界を代表するおっぱい好きといえば、80万枚の大ヒット曲になった『嘆きのボイン』で知られる落語家、月亭可朝氏(78)である。
「私は生まれて母親のおっぱいを吸って以来、ずっとおっぱい派ですわ。バリ島とかで素っ裸の女性がいたら、うつむいていても、寝転んでいても、おっぱいの見える方向に回り込みます。夜這いするときも、お尻に触って欲情する女性はおらん。おっぱいに触ったら股を開いてしまうという女性ばっかりや。
おっぱいの大きさや形、柔らかさは関係ないですな。ただ、谷間を作ろうと左右から寄せるのはアカン。男から見たら一番色気がない。ノースリーブの腋のすき間から胸元がチラッと見える方がよっぽど色気があるがな」
過去に行なわれたアンケート調査でも、おっぱい派がお尻派を圧倒しており、数の上ではおっぱい派が優勢だ。しかし、少数派の分、こだわりが強いのがお尻派だ。プロ野球歴代2位の350勝を挙げた米田哲也氏(78)。そのスタミナから“ガソリンタンク”“人間機関車”と呼ばれた大投手だ。
「ボクは若い頃からお尻派やね。女性の後ろ姿でスラッと伸びた脚を下からなめてお尻に到達する。ここに女性の色気を感じますね。そのあと前に回って見るのは顔。おっぱいにはあまり目が向かないですね。この癖は若い時から変わらないし、棺桶に入るまで変わらない(苦笑)」
「尻出し芸」で知られるたけし軍団の一員、井手らっきょ氏(56)も加勢する。
「素敵な女性がいた時、お尻だったら背後から好きなだけじっくりと眺めることができる。逆ハート型というか、桃を逆さにしたような形のお尻が理想的です。よく若い女の子のことを『桃尻娘』なんていいますが、今どきのモデルさんのような小尻は固くて全然ダメ! 僕は『熟れた桃』が大好物です(笑い)。
女性アスリートで言えば、陸上選手ではなく、水泳選手が好きですね。筋肉の上に脂肪がついていますから、肉厚でたまりません。引退した水泳の寺川綾さんがオリンピックに出た時はずっと応援していたのですが、彼女のお尻が大好きで、どうしても下半身に目が行ってしまいました(笑い)」
※週刊ポスト2016年10月7日号