路上にあるマンホールの蓋――何気なく見ている人が多いと思いますが、かわいいご当地マンホール蓋が全国に約2000種類もあるのを知っていましたか? そこで本誌・女性セブンはマンホール研究家である垣下嘉徳氏におもしろい蓋を厳選してもらいました!
「下水道の管理は各自治体で行っており、管理主体を明示するために自治体のマークを入れていました。しかし、1980 年代頃から下水道そのもののイメージアップと、下水道への市民理解を高めようということで、各自治体のシンボルの花や鳥などを描いてきました。
そこで、さらに親しんでもらえるように、その土地に縁のある行事や物語、キャラなどを描くようになりました」(以下「」内は垣下氏)と、ご当地マンホール蓋が増えた理由を垣下氏が話します。
まずは、意外性のある都心部の東京都・渋谷区のマンホール蓋をご紹介。道玄坂にある蓋は“忠犬ハチ公”にちなんだもので、だまし絵になっている。
「左写真から、尻尾を丸めた犬、首輪をした犬、人になっています。世界的にまれな、驚愕の蓋になっています」。
続いて、鳥取県・北栄町。『名探偵コナン』の作者・青山剛昌氏(53才)の故郷で、『青山剛昌ふるさと館』もある地にコナンが描かれたマンホール蓋がある。北栄町が毎年実施する『すいか・ながいも健康マラソン大会』がイメージ。
さらに、もう一つの鳥取県ネタ。境港市のマンホール蓋にも注目だ。『ゲゲゲの鬼太郎』の作者・水木しげる氏(享年93)の出身地。市が水木氏の描く妖怪の世界観をテーマにした観光地だけあって、マンホール蓋にも鬼太郎と目玉おやじの姿が。