芸能

ドラマ『キャリア』 遠山の金さん彷彿させるキャラの理由

玉木宏が刑事に(ドラマ『キャリア』HPより)

“視聴率をとれるのは刑事ドラマだけ”なんていわれるようになって久しいが、この秋スタートの刑事モノを数えると、なんと11作品も。その中でもドラマに詳しい漫画家のカトリーヌあやこさんがオススメする1作、『キャリア ~掟破りの警察署長~』(フジテレビ系・10月9日スタート、毎週日曜21時~)にクローズアップをあてる。

 キャリア出身の警察署長でありながら、気になることがあると自ら街に出て事件を解決する遠山金志郎に玉木宏(36才)が。金志郎と対立するベテラン刑事役に高嶋政宏(50才)、女性刑事役に瀧本美織(24才)が扮する。

 江戸町奉行が活躍する時代劇、『遠山の金さん』を彷彿させるキャラにした理由を番組プロデューサー・永井麗子さんは言う。

「ニュースでストーカーやいじめ事件が起きたとき、被害者からのサインが出ていたのに警察が動けない現状に虚しさを感じていたので、そんな小さなサインを見逃さないヒーローがいてくれたらという思いがありました。そこで街をフラフラして、市民に寄り添い、悪を成敗する遠山の金さんの名をお借りしたのです」(永井さん)

 金志郎はキャリア出身のエリートでありながら、ひょうひょうとした人柄の変わり者。Tシャツにチノパン、カジュアルなカーキ色のコートと、ファッションも今どきの若者風で、街を歩いていても誰も警察署長とは気づかないが、街で起きる事件を次々と解決する。

「金さんのような桜吹雪の入れ墨はありませんが、警察手帳をふりかざして悪を成敗するお約束の名乗りシーンがあります」(永井さん)

 刑事と時代劇の異色な掛合わせに、ドラマに詳しい漫画家のカトリーヌあやこさんは期待を寄せる。

「玉木さんは連続テレビ小説『あさが来た』(NHK)ではちょんまげ姿がとってもさまになっていましたね。妄想シーンでもいいから、ちょんまげになってほしいですよね」(カトリーヌさん)

 金志郎と対峙するノンキャリアのベテラン刑事、そして時代劇ではお約束の、殿様がいなくなってあたふたする“爺や的存在”の副署長も登場。1話完結型で、毎回登場するゲスト俳優にも注目を。

※女性セブン2016年10月13日号

関連記事

トピックス

『マモ』の愛称で知られる声優・宮野真守。「劇団ひまわり」が6月8日、退団を伝えた(本人SNSより)
《誕生日に発表》俳優・宮野真守が30年以上在籍の「劇団ひまわり」を退団、運営が契約満了伝える
NEWSポストセブン
清原和博氏は長嶋さんの逝去の翌日、都内のビル街にいた
《長嶋茂雄さん逝去》短パン・サンダル姿、ふくらはぎには…清原和博が翌日に見せた「寂しさを湛えた表情」 “肉体改造”などの批判を庇ったミスターからの「激励の言葉」
NEWSポストセブン
貴乃花は“令和の新横綱”大の里をどう見ているのか(撮影/五十嵐美弥)
「まだまだ伸びしろがある」…平成の大横綱・貴乃花が“令和の新横綱”大の里を語る 「簡単に引いてしまう欠点」への見解、綱を張ることの“怖さ”とどう向き合うか
週刊ポスト
インタビュー中にアクシデントが発生した大谷翔平(写真/Getty Images)
《大谷翔平の上半身裸動画騒動》ロッカールームでのインタビューに映り込みリポーター大慌て 徹底して「服を脱がない」ブランディングへの強いこだわり 
女性セブン
映画『八日目の蝉』(2011)にて、新人俳優賞を受賞した渡邉このみさん
《ランドセルに画びょうが…》天才子役と呼ばれた渡邊このみ(18)が苦悩した“現実”と“非現実”の境界線 「サンタさんを信じている年齢なのに」
NEWSポストセブン
アーティスト活動を本格的にスタートした萌名さん
「二度とやらないと思っていた」河北彩伽が語った“引退の真相”と復帰後に見つけた“本当に成し遂げたい夢”
NEWSポストセブン
放送作家でコラムニストの山田美保子さんが、小泉家について綴ります
《華麗なる小泉家》弟・進次郎氏はコメ劇場でワイドショーの主役、兄・孝太郎はテレビに出ずっぱり やっぱり「数字を持っている」プラチナファミリー
女性セブン
調子が上向く渋野日向子(時事通信フォト)
《渋野日向子が全米女子7位の快挙》悔し涙に見えた“完全復活への兆し” シブコは「メジャーだけ強い」のではなく「メジャーを獲ることに集中している」
週刊ポスト
1966年はビートルズの初来日、ウルトラマンの放送開始などが話題を呼んだ(時事通信フォト)
《2026年に“令和の丙午”来たる》「義母から『これだから“丙午生まれの女”は』と…」迷信に翻弄された“昭和の丙午生まれ”女性のリアルな60年
NEWSポストセブン
6月2日、新たに殺人と殺人未遂容疑がかけられた八田與一容疑者(28)
《別府ひき逃げ》重要指名手配犯・八田與一容疑者の親族が“沈黙の10秒間”の後に語ったこと…死亡した大学生の親は「私たちの戦いは終わりません」とコメント
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問される佳子さま(2025年6月4日、撮影/JMPA)
《ブラジルへ公式訪問》佳子さま、ギリシャ訪問でもお召しになったコーラルピンクのスーツで出発 “お気に入り”はすっきり見せるフェミニンな一着
NEWSポストセブン
渡邊渚さんが性暴力問題について思いの丈を綴った(撮影/西條彰仁)
《渡邊渚さん独占手記》性暴力問題について思いの丈を綴る「被害者は永遠に救われることのない地獄を彷徨い続ける」
週刊ポスト