無口で、ツンツンしていて、でも、どこかに少女っぽさを残している――。映画『CUTIE HONEY-TEARS-』で、西内まりや(22)が演じたのは、そんな、クールで、強くて、かっこいい女の子だ。
「女の子には、いろんなかわいさがあって。表面に出てくる…笑顔がかわいいとか、仕草がとっても女の子らしいとか。でも、そうじゃない。脆くて、繊細で、壊れやすい――そういう内面的な女の子のかわいさを表現できたらいいなと。男の子には、ちょっと、わかりにくいかもしれないですけどね(笑い)」
黒を基調にしたバトルスーツ。キレキレのワイヤーアクションも、初めて挑戦したとは思えないほどキマっている。
「小さい頃から体を動かすのが大好きで。なぜか、逆立ちして、テレビを見ているような子供だったので、ワイヤーで吊られるのが、楽しくて、楽しくて。おかげで、撮影中は、体のあちこちがアザだらけ。歌番組に出演した時は、長袖の衣装で必死に隠していました(笑い)」
やるからには自分らしい、西内まりやにしかできないものをやりたい――この気持ちは、ファッションモデルの時も、アーティストの立場でも、女優としても同じ。でも、それって、すごく大変なのでは?
「気持ちと体のバランスが崩れた時は、正直、大変な時もあります。でも…」
でも?
「大丈夫、私ならきっとできるって、何度も自分に言い聞かせて。昔から、根拠のない自信だけはあるほうなんです(笑い)」
最初から諦めない。やりたいと思ったことは、まずやってみる。ダメだったらその後で考えればいい――これが、西内家の家訓(?)。ぶれずに、まっすぐ走り続ける西内まりやは、ハニーと同じ、芯の強さを持った、かっこいい女の子だ。
撮影■LUCKMAN
※女性セブン2016年10月13日号