9月から11月に獲れる秋鮭。天然ものが食べられるのは1年でもこの時期しかない。築地市場で90年以上続く鮭・魚卵専門の老舗店・北田水産の取締役〈卸売部担当〉営業部長・瀬戸口満男さんはこう話す。
「秋鮭本来のおいしさを味わうなら、生鮭に自分で塩を振って焼くシンプルな塩焼きが一番!」(瀬戸口さん、以下「」内同)
ただ、天然で育った鮭には、高い確率で寄生虫のアニサキスがいる。
「生鮭を生のまま食べてしまうと、食中毒症状を引き起こすことがあるんです。加熱調理するか、マイナス25度以下で二昼夜凍らせるなどの処置が必要です」
一度凍らせれば、天然でも刺身で食べることが可能だ。