なんと11作もの刑事ドラマがスタートするというこの秋。なかでも異色なのが、2013年にウクライナで制作され、世界的ヒットとなった『THE SNIFFER』のリメイク版となる、NHK総合『スニッファー 嗅覚捜査官』(10月22日より、毎週土曜22時)だ。
特殊嗅覚能力を持つコンサルタント華岡信一郎(阿部寛・52才)が事件に残されたにおいを頼りに事件を解決するというこの作品。ドラマに詳しい漫画家のカトリーヌあやこさんは、こう予想する。
「多部未華子さん(27才)主演で話題になった『デカワンコ』(日本テレビ系)も警察犬並みの嗅覚を持つという内容でしたが、鼻が利くということは日常からいろいろとにおいが気になったり、風邪をひいて鼻づまりになったら、どうなるんだろうとか、苦労も思わせる展開になりそう」
動物的な能力を持つ華岡に対し、香川照之(50才)演じる小向達郎は人の心に入っていくのがうまい、人間味あふれる役どころ。役どころについて、香川は「スタッフや監督から、“日本の銭形警部のような人情派で演じてほしい”と要望があった」と話す。
しかし実際は「阿部さんが鼻で全部解決して、横で突っ込みを入れるお笑いコンビのような関係になっている」と、シリアスだけでなくユーモアな部分もあるようだ。阿部が鼻を利かせたときの、ちょっと抜けた表情も笑える。
※女性セブン2016年10月13日号