「責任者を特定することは難しい」。9月30日の会見で、苦渋の表情でそう語った小池百合子都知事(64才)。土壌の汚染対策のための盛り土工事が一部行われておらず、主要建物の地下に配管などを修理・点検するための「空洞」があるとわかった問題で、調査結果を公表した。いつ、誰が盛り土をしない方針を決めたのかについて明らかにすることはできなかったが、マスコミによる調査を期待、内部告発による通報制度を確立して調査を続けると表明。新たな宣戦布告とも受け取れる内容だった。
都政改革に向けて彼女がまずやったのは自らの報酬削減。9月28日の都議会定例会で条例案を提出した。
8月の都知事選出馬を辞退した元日弁連会長の宇都宮健児さんはこうした小池知事の姿勢をこう見る。
「『都知事報酬の削減』など選挙公約を実行する姿勢が見える。これからも改革を断行してくれると評価しています」
1992年に誕生した日本新党で小池知事と同期の「国会議員1年生」だった河村たかし名古屋市長も期待を寄せる。
「当選直後、小池さんには『給与削減は絶対やらないかん』と伝えました。政治家の給与削減は政治改革の一丁目一番地ですから。今後、都議や都の職員の給与削減に切り込めるかが焦点でしょう」
※女性セブン2016年10月20日号