愛子さまが1週間学校をお休みになっている。天皇陛下が生前退位の意向を表明されたことにより、女性天皇制の議論が高まったことで御心を痛めているのが原因ではないかと言われている。
愛子さまと同じ懊悩を抱えられているのが母の雅子さまだ。
運動会同日の午後、雅子さまは皇太子さまと国立劇場(東京・千代田区)で『文化庁芸術祭オープニング「歌い踊り奏でる 日本の四季」』をご覧になった。
「その3日前の9月28日には『国立劇場開場50周年記念式典』、翌29日には『国際青年交流会議』と公務に臨まれました。東宮大夫は会見で、2日連続の公務で『お疲れ』の様子が見え、10月1日の国立劇場にはお出ましにならない可能性があると話していました。
ところが、雅子さまは1日もお姿を見せられました。休憩を挟んでおよそ2時間の鑑賞中、演目が終わるごとに大きな拍手を送られ、上演中にはオペラグラスを熱心に覗き込まれていました」(皇室記者)
美智子さまが身を粉にされて国民に尽くされてきたように、「次代の皇后」として、少々のお疲れも跳ね返して笑顔を見せられた雅子さま。だが、愛子さまに対するお気持ちはやはり母としての親心だ。
「雅子さまは、『愛子さまを天皇に』という動きに、胸を痛められているのではないでしょうか。もちろん、ご自身たちの皇族という立場を雅子さまは充分理解されています。皇太子さまと雅子さまはことあるごとに、皇位継承に関しては“政府の議論に委ねる”という一貫した姿勢をとられてきました。
ただ、1人の女の子を持つ親としては“かわいそうなのではないか”というお気持ちなのではないでしょうか。
この先激しい議論が始まれば、その中心にわが子がいるというのは、複雑だと思うのです」(宮内庁関係者)
もし、将来愛子さまが天皇になることがあれば、計り知れないほどの重圧がのしかかることになる。
「天皇という役割を担うだけでも過度なプレッシャーにさらされる上、歴史上女性天皇は存在しましたが、最近の話ではありませんから“天皇・愛子さま”にはお手本となる前例がない。常に手探りの状態になります」(前出・宮内庁関係者)
10月2日、4泊5日の日程で岩手を訪問されていた天皇皇后両陛下が帰京された。行幸啓中、いつも通りの柔和な笑顔を見せられていた一方、長期日程に加え飛行機や車を使っての長距離移動に、侍従は「『お疲れ』がたまっているようだ」と明かした。
美智子さまは、時折咳き込まれる様子も見せられていた。
それぞれが、見えない将来に「お疲れ」の色を隠せずにいる。
撮影■雑誌協会代表取材
※女性セブン2016年10月20日号