初めての飲食店を訪れる際に、多くの人が使用しがちな口コミグルメサイト「食べログ」。実は、書かれる店側にとっては、悩みの種でもあるという。そんな裏事情について、語ってもらった。
「店のオーナーが近所の類似店を貶めるため、食べログにアカウントを作って低評価をつけるというのはよくある話です」(飲食業界関係者A氏)
利用客以上に、実は店舗側も食べログの評価には気を揉んでいる。ラーメン店の店長B氏が語る。
「以前、有名なレビュアーが自ら名乗って来店し、店員の業務に支障をきたすほどしつこく料理の文句をつけたことがあります。こちらも言いたいことはありましたが、低評価をつけられるとたまらないのでグッと我慢しました。そういうモンスターレビュアーもいるんですよ」
スマホで撮影する客を警戒する店も。中華料理店の店長C氏が話す。
「以前、『料理の中に髪の毛が入っていた。無料にしろ! 写真は撮ったから証拠はある!』と言ってきた客がいます。実際、こちらの髪の毛が入ったかどうかわからないのですが、その写真を食べログにアップされてしまったんです。その内容が明らかに誹謗中傷だったので食べログ側に削除してもらいましたが、それ以来、スマホで写真を撮り始めた客は警戒するようにし、食べログの書き込みの内容もこまめにチェックするようにしています」
※女性セブン2016年10月20日号