「綾部の海外進出という情報をキャッチしたスポーツ紙が、『解散か』と打とうとしたことが緊急会見の発端だったそうです。以前からコンビ内格差が噂されていましたからね…。実際、会見中に綾部は又吉のことを頑なに『先生』と呼び続けて、一度も名前を口にしませんでした。それに、舞台袖には又吉もいたんですよ。でも会見に出たのは綾部1人。コンビなんだから、相方が顔を出してもいいと思うんですけどね」(芸能記者)
10月8日、ピースの綾部祐二(38才)が緊急会見を開き、ニューヨーク挑戦を発表した。相方の又吉直樹(36才)とのコンビ活動はしばらく休止状態になる。
2014年から、綾部は『THE EMPTY STAGE』というエンターテインメントショーに出演していた。
「即興芝居とひとりしゃべりを中心にした、アメリカ式のお笑いのスタイル。綾部さんは日本とは違う『コメディー』を体感して、もっと本場で学びたいと思ったみたいです」(お笑い関係者)
先に人気が出たのは綾部だった。『よしもと男前ランキング』では2012年から3連覇を達成し殿堂入り。一方、熟女好きを公言し、藤田紀子(69才)との熱愛が報じられるなど話題性抜群だった。
「一方、又吉さんは独特のキャラクターで、人づきあいもうまいほうじゃない。注目されるのは“根暗”とか“マイナス思考”といったネガティブな面ばかり。読書家というのも、初めのうちはあまりいいイメージには捉えられていませんでした。
綾部さん自身、格上感を出していたと思います。又吉さんが小説を書き始めたときには“そんなもん書いてもなんにもなんねえよ”って、わりとバカにする態度を見せていたり…。又吉さんはグッと堪えていたようですが、2人は口をきかない時期もあった」(芸能関係者)
昨年3月に発売された又吉の小説『火花』は累計発行部数200万部を超え、芥川賞を受賞。又吉の周囲は一変した。
「又吉さんの立場が上がったことで、綾部さんも態度を改めるしかなかったのかも。だからか、2人の関係も修復されたように見えました。楽屋でも話すようになって。でも、立場が一気に逆転したことで、別のギクシャクが生じてしまったんでしょう。最近は、又吉さんは芸人ではなく、“知識人”という扱いですからね。求められるコメントもまじめなものが多い。かたや一芸人、かたや大作家で知識人。このまま続けていってもこの差は埋められません」(前出・芸能関係者)
そんな綾部が決意したのが、ハリウッドでの成功だった。
「綾部さんだってただ、“悔しい”や“格差が…”というだけでは、今の名声を捨てて渡米を決めませんよ。何本ものレギュラー番組やCMを持っていて、年収は4000万円くらいあるんですから。このまま続けていれば安泰で、又吉さんに感謝してもいいくらい。でも、今の芸能界での立場を投げ打ってでも挑戦したいという強い気持ちがあったんでしょう。会見に又吉さんが出て来なかったのも、綾部さんの意地だと思いますよ」(前出・芸能関係者)
ハリウッドスターと芥川賞作家という異色のコンビが見たい。
※女性セブン2016年10月27日号