高齢者になっても体を鍛え、健康管理をすることは重要なことではあるが、度が過ぎると周囲とズレが生じてしまうことも。埼玉在住の66才・パート勤務女性のAさんが、困った夫について語る。
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60才から始めたマラソンは今年10年。70才になった今も週に3回は10km走り、年に1回はフルマラソンを完走。毎朝の筋トレは欠かさない。
私から見たら、ぱっと見はマイナス5才ってとこかな。でも、本人は「体力40代、見た目50代」だから困っちゃうの。
「おれはそんじょそこらの70代とは違う」と言うのが口癖で、電車で席を譲られそうになると、「けっこうッ!」と凄い勢いで断るのはいつものこと。
しかし、いくらなんでもと思ったのが先日。電車で夫が急に席を立って「どうぞ」と席を譲ったのは、夫よりも10才は若そうなマダムなの。
「はぁ?」ってイヤ~な顔をして隣の車両に移動しちゃったわよ。そしたら、「人の親切を無にして、失礼だ」って。自分が席を譲られたら怒って断るくせに、人が断っても怒る。
こういうツジツマの合わなさを、老化っていうの。
※女性セブン2016年10月27日号