今年でデビュー30周年を迎えた元CHA-CHA木野正人(47)。現在は地元・静岡を拠点にダンスアーティストとして活動中だ。10月16日には、静岡県藤枝市の『クリスタル』でライブを行なった。
1986年に少年隊の『STRIPE BLUE』のバックダンサーを務めていた木野は1988年、CHA-CHAのメンバーとして『Beginning』でデビューを果たす。
きっかけは、SMAPの元マネージャーとしても知られるI女史からの1本の電話だった。フジテレビで『夜のヒットスタジオ』(フジテレビ系)のリハーサル中をしている時、木野の元にI女史から「ジャニーさんが『欽ちゃん(萩本欽一)のオーディションに行って』といっている」と伝えられた。中居正広など周りのジュニアも大勢参加していたが、合格者が出ない。「どうせ受からないだろう」と気楽に参加すると、まさかの合格を果たした。
1988年4月にスタートした、CHA-CHAのデビュー番組である『欽キラリン530』(日本テレビ系)は、視聴者から電話で身近なニュースを募集していた。木野は、その告知用に“電話番号ダンス”を踊った。萩本欽一のアイディアで、当初はカメラに顔を見せずにダンスし、話題になったら番組に出演させる予定だった。だが、予想を遥かに上回るペースで視聴者から問い合わせが殺到。すぐに番組に出ることに。ライブのMCでは、当時をこう振り返った。
「初日のオンエアが終わると、ジャニーさんから電話が掛かってきて、『YOU!良かったよ』と言われたんですよ。ジャニーさんはほとんど人を褒めないので、すごく嬉しかった」
同番組に出ていた頃、木野は乃生佳之とともに『BD104』(バックダンサーTOSHI)を組み、田原俊彦の『抱きしめてTONIGHT』のバックダンサーとしても活躍。『教師びんびん物語』(フジテレビ系)の主題歌だった同曲は、当時の人気歌番組『ザ・ベストテン』(TBS系)で年間1位に輝くなど大ヒットした。ダンスはもちろん、木野の名前と顔も視聴者の脳裏に刻まれた。