「PPAP」で大ブレイク中の「ピコ太郎」。その素性は謎に包まれているが、「ピコ太郎」のプロデューサーだというピン芸人の古坂大魔王(43才)が、正体なのではないかと囁かれている。
古坂大魔王は、1992年にお笑いトリオ「底ぬけAIR-LINE」のメンバーとしてデビュー(後に1人抜けてコンビに)。今年で芸歴24年。1990年代に人気を誇ったバラエティー番組『ボキャブラ天国』(フジテレビ系)などに出演し、くりぃむしちゅーは同期、ネプチューンは2年下の後輩となる。
しかし、くりぃむしちゅーやネプチューンが売れていくのを横目に鳴かず飛ばずの状態が続く。そんななか古坂は、思い切って路線変更。もともとバンド活動をしていたこともあり、2003年に一旦芸人の活動を休止し、テクノを中心とした音楽家になった。
すると、新たなる才能の一片が開花。鈴木亜美やAAAの楽曲のリミックスを担当したり、人気ゲームやアニメの曲の作詞・作曲・リミックスを手がけたりするようになる。
ところが結局はお笑いの世界に舞い戻ってきた。そこには、古坂の“勝算”があったようだ。お笑いと音楽の融合──そこで古坂が“プロデュース”したのが「ピコ太郎」だった。
「数年前から構想は練ったり、ライブでは披露していました。“映像を撮ってYouTubeで流したいんだ”とも言っていた。でも、曲を作るところから、スタジオでの収録、映像の編集まで1人でやってましたから、実現まで時間がかかったんです」(古坂の知人)
そして大魔王は“世界征服”の大チャンスを掴む。紆余曲折の芸歴24年のように見えるが、今振り返るとすべてがピコ太郎の糧になっている。
「古坂くんは3人兄弟。3才年上の兄は銀行員で、4才年下の弟は東大を出て大学教授。古坂くんは高校を出てすぐに芸人になったけど、いろんな経験を最大限生かして自分をプロデュースする地頭のよさは兄弟共通なんですね」(前出・知人)
くりぃむの上田晋也(46)は古坂の青森の実家に何度も遊びにいくほど親しいが、芸人以外にも交友関係は広い。
「彼はお酒はほとんど飲みません。ほんのちょこっとレモンサワーを飲むぐらい。でも彼の周りにはいつも人が集まるんですよ。AAAとは個人的に仲がよく、飲み友達です。場を盛り上げる話術はお手の物だし、音楽の知識も豊富ですから、話が合うんでしょう」(芸能関係者)
愉快な古坂伝説はまだまだ続く。
「ピコ太郎には金ピカ昭和風の衣装を着せていますが、実はオシャレ。ハットやメガネ、デニムにこだわりがある。しかも、身長は185センチぐらいあってシュッとしてるからとにかくモテます。今人気の女優Aといい仲だったなんて噂も…」(別の芸能関係者)
早くも「流行語大賞は確定」とも囁かれ、ハロウィンや忘年会シーズンには街に「ピコ太郎」があふれることは間違いなさそうだ。
※女性セブン2016年11月3日号