広島東洋カープの25年ぶり優勝に、11.5ゲームを引っくり返した日本ハムファイターズの逆転劇を、いったい誰が予想しただろうか。錚々たる野球評論家のシーズン前予想はことごとく外れたわけだが、『週刊ポスト』(3月25日・4月1日合併号)で順位予想した江本孟紀氏の予想も、ことごとく外れた。その“敗戦の弁”を江本氏が語った。
【江本氏の予想】
●セ・リーグ
1位:中日、2位:巨人、3位:阪神、4位:ヤクルト、5位:広島、6位:横浜
●パ・リーグ
1位:ソフトバンク、2位:日本ハム、3位:西武、4位:オリックス、5位:ロッテ、6位:楽天
昨年、誰も予想していなかったヤクルトが優勝したので、今年は敢えて“まさか”の中日を1位にした。もちろん本気で優勝するとは思っていなかったが、もう少し、上位いじめをしてほしかった。
巨人と阪神を刺激するために中日を1位にしたのに、結果、その2チームがダラダラと負けて広島を走らせた。冗談じゃないですよ!
広島は新井貴浩のような、忘れかけていた選手の活躍も大きかった。
パの日ハム逆転は、ソフトバンクの大砲不在が響いた。またベンチ采配にも差があった。最後は監督の力量、経験が勝敗を分けた。
広島優勝を予想したのは広島OBぐらいでしょ!? 安仁屋(宗八)さんなんて25年間、広島を1位にしてきた(編集部注・本誌の春の予想のメンバーではない)。そりゃ、いつかは当たりますよ(笑い)。“まさかのチーム”という発想はよかったが、中日ではなく広島だった(苦笑)。
※週刊ポスト2016年11月4日号