NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』では、戦前、材木問屋の看板を守るべく奮闘する女将でありながら、ヒロインを陰で支える祖母役を好演した大地真央。白髪ではあるものの肌にしわやシミのない姿に「おばあちゃん役なんて、ありえない」と視聴者は騒然となったが、実は今年2月に還暦を迎えている。どうやったら、あんなに若々しく美しい姿を保てるのだろうか。
もちろん、食生活やスキンケア、日々の美容も重要だが、同時に顔の表情作りも、若さの秘訣のようだ。大地はこう話す。
「苦しいときこそ口角を上げる努力をする。無理やりでも笑顔を作って鏡の中を見るんです。キツイですよ。でもね、無理矢理でも笑顔を作ってみると、筋肉が反応して脳に行くんです。するとつらさや悲しみも少しずつ軽減してくるものなんです。笑顔で怒るなんてできないはずですから。
そしてもうひとつ、年を重ねると眉間にしわが寄って怒ってなくても怒ったような顔になってしまうんです。だからお芝居をしている時以外は意識して眉間にしわは寄せないようにしています。
顔の表情って大事ですよね。お風呂の中では、顔筋体操も欠かしません。みなさんにお見せできないくらいすごい顔してやってますよ(笑い)。志村けんさんのやっていらしたアイーン体操は、二重あご防止になるのでおすすめです!」
誰もが彼女と同じような日常をすごせるわけではない。でも、少しでも若く美しくいるために、何をすればいいのだろう。
「毎日必ず大豆を食べること。大豆に豊富なイソフラボンは、女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをするといわれてますから。豆腐、豆乳、ナッツ類もいいと思います。そしてどんな時も背筋をピンと伸ばし、ポジティブな気持ちで前を向くこと。乗り越えられない試練はないはずだから」
これまで、持って生まれた彼女の美しさを妬んでいた人も、持っていない自分を諦めていた人もいるだろう。しかし大地真央という人の、一日として怠らない努力を知れば、それは間違いであるとわかるはずだ。それに気づけたことが、変われる第一歩ではないだろうか。
※女性セブン2016年11月3日号