世のオバさま方が美しく健康に生きていけるように、ファッションプロデューサーの植松晃士さんがアドバイスします。今回は、アラフィフ女性のカラオケの楽しみ方について語ってくれました。
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皆さま、ご機嫌よう。前回、カラオケパーティーについて書いたところ、周囲から「私も出席したい」というお申し出が多数。やはり大人世代の皆さんは、どこか無理して、新しい曲、覚えないとカッコ悪いと思っているのでしょうね。
私なんてここ数年は、「21世紀の曲は知らない」と、一度開き直ってしまえば、後はもうラクチンこの上なく、楽しい時間を過ごしております。
カラオケの選曲によって、その人の隠れた一面がわかるというお話にも、多くの賛同をいただきました。ごく大雑把な話として、女性が聖子さんを歌うか、歌わないかという違いは大きいような気がします。
聖子さんを歌わないかたの多くは、明菜さん、百恵さん、工藤(静香)さんを歌います。「ぶりっ子」という言葉に象徴される、わかりやすい女性らしさに惹かれるか、惹かれないかの違いが大きいのかもしれません。
マニアックなアイドルが好きなかたは、やはりライフスタイルの端々にもこだわりが表れていたり、また仲良しグループはぶりっ子に対する方向性がほぼ一致するという空気感。考えれば考えるほど、カラオケは奥が深いものですね。
そしてもう1点、気がついたことがあります。私が参加するカラオケでは、面白いことに参加者のお洋服がカラオケモードなかたが多いんです。「カラオケモードのファッションって、どんなん?」と思われるかもしれませんね。それは少々のドレスアップです。理由は私たちの間では、立って歌うのが定番だから。
バブルの頃の名残というか習慣なのか、全員がアイドル気分(ずうずうしいという突っ込みはなしでお願いします)だからなのか、はたまた、座ったままでは以前と同じキーの声が出なくなったからと、理由はさまざまですが、ともかく、仲の良いお友達でカラオケに行くと、立って歌うのがお約束です。