台風などの影響で野菜の値段が高騰している。そこで活用したいのが、“ストック野菜”の定番「じゃがいも」「玉ねぎ」「にんじん」だ。
まとめて買えるので単価を安くできるうえ、長く保存できるので、家計がピンチの時は頼もしい味方になる。
一方で、定番野菜だからこそカレーやシチュー、肉じゃがといったマンネリレシピになりがちという問題も。でも実際には、“じゃが・たま・にん”は、和洋中さまざまな料理に使える万能食材だと、料理研究家の石澤清美さん。
さらに、栄養豊富で、美肌にもいい食材だと管理栄養士の浜本千恵さんは言う。
「じゃがいもに豊富に含まれるビタミンCは、シミやしわの予防や改善に効果が期待できます。さらに、カリウムが筋肉の動きを活発にしてくれるので、むくみ予防にも有効。玉ねぎに含まれるオリゴ糖には、整腸作用が。にんじんに含まれるβ-カロテンには、肌荒れを抑える効果もあるのです」
安くてうまくて、レシピも豊富。さらに美肌にもいいなら、早速活用しなくては。
「調理する際は、できるだけ皮つきのまま大きく切ると、時短にもなり、栄養もしっかり摂れます」(石澤さん)
この3野菜がもっと長持ちする保存方法を教えてもらった。
【じゃがいも】紙袋に入れ常温保存
紙袋や麻袋に入れて風通しのよい冷暗所へ。約1か月は保存可。「日に当たると皮や芽に毒性のソラニンが発生しやすくなるので避けて」(石澤さん)。
【玉ねぎ】ざるで常温保存
ざるやかごなどの通気性のよい入れ物に入れておけば約1か月は保存可能。「“蒸れ”が大敵。蒸れると内部から腐ります」(石澤さん)
【にんじん】ラップして野菜室保存
1本ずつラップに包み野菜室で葉の方を上にして立てて保存すれば約2週間は保存できる。「必ず表面の水分を拭き取ること」(石澤さん)
※女性セブン2016年11月10日号