米国で行なわれたGPシリーズ開幕戦では17歳の三原舞依が3位に輝いた。一方でかつての世界女王・浅田真央は6位に沈んだ。GPファイナル出場は絶望的だ。“国民の娘”の大不振に、世のお父さんたちからは「真央ちゃんはよくやった。もう競技の第一線から身を引いて、20代の女の子として青春を楽しんでほしい」との声が殺到している。
スポーツジャーナリストの織田淳太郎氏は、浅田の開幕戦の姿を見てこう話す。
「ソチ五輪では、SPで大失速しながらも、フリーで完璧な演技を見せて日本中が涙した。残念ながら今回はキレもパワーも、あの頃に遠く及ばない。とはいえ、怪我を抱えるなかで懸命に滑っている。もうゆっくり休んでほしいという気持ちになってしまいました」
浅田のキャリアと実力をリスペクトするがゆえの織田氏の意見は、年輩の男性ファンを代弁するものかもしれない。本誌が50~70代の読者300人に緊急アンケートを行なったところ、全体の53%(159人)が「引退すべき」と回答。60代男性に限れば、その数は68%にも上った。その理由は以下のようなものだ。
「若い子たちに負けて悔しがる姿よりも、プロのアイスショーでのびのびした演技が見たい」(61歳男性)
「最近はますます女性らしい丸みを帯びた体つきになった。これまで日本中に元気を届けてくれたんだから、そろそろ恋でもして、女性としての幸せを感じてほしい」(75歳男性)
この結果に、ジャーナリストの大谷昭宏氏は頷く。
「真央ちゃんは私たちオジさんにとっては娘や孫のようなもの。彼女のハツラツとした笑顔に、私たちは元気づけられてきたんです。もし『スケート業界のため』と責任感を感じているのなら、自分の事を第一に考えてほしいといってあげたい」
「引退すべきでない」と回答した人の中でも、
「本人が『辞めない』というのだからやらせてあげたいが、素人目にもそろそろ限界なのかもと感じてしまう。何より、最近は滑り終わった後に真央スマイルが見られないのが悲しい」(51歳男性)
という嘆きの声も多い。
元フィギュアスケート日本代表の渡部絵美氏は「まだ辞めてほしくない。日本フィギュア界を引っ張ってほしい」としつつこういう。
「左ひざの故障もあり、調整不足に苦しんでいる。今や26歳。怪我をすれば回復は遅い。年齢の問題はかなり大きい問題ですよね」
不調の原因をスポーツ紙記者がこう話す。
「年齢とともに下半身に脂肪がつくようになって跳躍にキレがなくなってしまった。また、最近は尊敬してくれる若手が多い一方で、悩みを相談できる先輩や仲間がいないため、ストレスも溜まっているようです」
※週刊ポスト2016年11月11日号