新聞、雑誌、ネット掲示板……様々なメディアに「お悩み相談」は溢れているが、中でもいま多くの話題を集めている相談サイトが「hasunoha(ハスノハ)」だ。その人気の秘密は現役の僧侶たちが「有り難い」教えを説いてくれることだった──。
20数年勤めた会社が倒産。再就職するもリストラ続きで、ついには自殺まで頭をよぎるという51歳(男性)からの相談に答えたのは、臨済宗岩瀧山往生院六萬寺の川口英俊副住職だった。
川口副住職は、〈これまでのご苦労、ご辛苦を癒される機会が与えられたと考えることもできる〉と、優しく語りかける。
また、この機会にボランティアや社会奉仕に携わり違う視点を持つこともいいと続ける。
〈善い結果を生み出すための善い原因(ご縁)を少しずつでも積み重ねていくことが大切になる(中略)。善いご縁へ向けて、どのように動かれるかどうか次第で、これからが大きく変わっていく〉
これはお悩み相談サイト「hasunoha」の一部抜擢である。現役の僧侶が「生きる智慧」をアドバイスすることで人気だ。回答するのは宗派問わず200人で、これまでに2万3000件以上の悩みに答えてきた。
1日の相談は40件までに制限されているため、現在も1万件以上の回答待ちがあるという。1月30万ビューの閲覧があるというからすごい。
寄せられる悩みは、冒頭のような「仕事」に関するものだけでなく、「家族・夫婦関係」「友人関係」「死について」「嫉妬」など多岐にわたる。