芸能

佐藤浩市の長男 三國連太郎の葬儀で関係者からスカウト

佐藤浩市の長男は祖父・三國さんの葬儀でスカウト

 佐藤浩市(55才)の長男・佐藤寛一郎(20才)が、来年公開の映画『菊とギロチン』で俳優デビューすることが明らかになった。今回の映画では、寛一郎が佐藤浩市の息子であることは伏せて宣伝する予定で、キャスティングについて佐藤はまったくタッチしていないという。

 息子の役者デビューをまったく手助けしなかった佐藤浩市だが、その佐藤もまた父・三國連太郎(享年90)からサポートを受けることなく自らオーディションを受けて回り、1980年のデビュー後、役者としてめきめき頭角を現す。1996年に映画『美味しんぼ』で親子の共演が実現するも、制作発表の場で互いの役者観をめぐって舌戦を繰り広げるほど溝は深かった。

 そんな三國と佐藤が親子の絆を取り戻すきっかけとなったのが、佐藤と妻・亜矢子さんの間に生まれた寛一郎だった。佐藤の知人が振り返る。

「孫が生まれると、それまでの三國さんの頑なな態度が一変しました。三國さんは寛一郎さんを溺愛し、自分を『レンちゃん』と呼ばせて誕生日や運動会には必ず駆けつけました。浩市さんが『カン』と呼ぶ息子が“かすがい”となって、浩市さんと三國さんとの距離も次第に縮まり、親子で談笑する姿も見られるようになりました」

 2009年春、寛一郎の小学校卒業時の謝恩会では、「奇跡の共演」が実現した。親によるアトラクションの出し物で、佐藤と三國が2人きりで朗読劇を披露したのだ。脚本は佐藤のたっての希望で、友人の三谷幸喜が書いた。

「三谷脚本による、父と子の機微を2人がかけ合いで演じて、謝恩会の会場は大きな笑いと感動に包まれました。演じている佐藤さんと三國さんも本当に嬉しそうで、何とも豪華な『父子の共演』を寛一郎さんは目のあたりにしていたんです。祖父と父の仕事を強烈に意識しなかったはずはないでしょうね」(前出・知人)

 2013年4月、三國が急性呼吸不全で亡くなると、告別式で喪主を務めた佐藤は、「最後にまた三國連太郎に(役者としての生き様を)教えられた気がします」と涙にくれた。その姿を、祖父の遺影を手にした16才の寛一郎がじっと見つめていた。

◆明石家さんまが「役者にならへんのか?」

 祖父と父の存在ゆえか、幼少時は役者となることを拒んでいたという。意外だが、寛一郎にとって“父代わり”といえるほど親しいのは、佐藤の友人である明石家さんま(61才)だ。幼い頃から何度も一緒にオーストラリアを旅行し、父親に話せないことでも、何でも相談できる関係なのだという。

関連記事

トピックス

山口組分裂抗争が終結に向けて大きく動いた。写真は「山口組新報」最新号に掲載された司忍組長
「うっすら笑みを浮かべる司忍組長」山口組分裂抗争“終結宣言”の前に…六代目山口組が機関紙「創立110周年」をお祝いで大幅リニューアル「歴代組長をカラー写真に」「金ピカ装丁」の“狙い”
NEWSポストセブン
「衆参W(ダブル)選挙」後の政局を予測(石破茂・首相/時事通信フォト)
【政界再編シミュレーション】今夏衆参ダブル選挙なら「自公参院過半数割れ、衆院は190~200議席」 石破首相は退陣で、自民は「連立相手を選ぶための総裁選」へ
週刊ポスト
Tarou「中学校行かない宣言」に関する親の思いとは(本人Xより)
《小学生ゲーム実況YouTuberの「中学校通わない宣言」》両親が明かす“子育ての方針”「配信やゲームで得られる失敗経験が重要」稼いだお金は「個人会社で運営」
NEWSポストセブン
中居正広氏と報告書に記載のあったホテルの「間取り」
中居正広氏と「タレントU」が女性アナらと4人で過ごした“38万円スイートルーム”は「男女2人きりになりやすいチョイス」
NEWSポストセブン
『月曜から夜ふかし』不適切編集の余波も(マツコ・デラックス/時事通信フォト)
『月曜から夜ふかし』不適切編集の余波、バカリズム脚本ドラマ『ホットスポット』配信&DVDへの影響はあるのか 日本テレビは「様々なご意見を頂戴しています」と回答
週刊ポスト
大谷翔平が新型バットを握る日はあるのか(Getty Images)
「MLBを破壊する」新型“魚雷バット”で最も恩恵を受けるのは中距離バッター 大谷翔平は“超長尺バット”で独自路線を貫くかどうかの分かれ道
週刊ポスト
もし石破政権が「衆参W(ダブル)選挙」に打って出たら…(時事通信フォト)
永田町で囁かれる7月の「衆参ダブル選挙」 参院選詳細シミュレーションでは自公惨敗で参院過半数割れの可能性、国民民主大躍進で与野党逆転へ
週刊ポスト
約6年ぶりに開催された宮中晩餐会に参加された愛子さま(時事通信)
《ティアラ着用せず》愛子さま、初めての宮中晩餐会を海外一部メディアが「物足りない初舞台」と指摘した理由
NEWSポストセブン
「フォートナイト」世界大会出場を目指すYouTuber・Tarou(本人Xより)
小学生ゲーム実況YouTuberの「中学校通わない宣言」に批判の声も…筑駒→東大出身の父親が考える「息子の将来設計」
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《妊娠中の真美子さんがスイートルーム室内で観戦》大谷翔平、特別な日に「奇跡のサヨナラHR」で感情爆発 妻のために用意していた「特別契約」の内容
NEWSポストセブン
沖縄・旭琉會の挨拶を受けた司忍組長
《雨に濡れた司忍組長》極秘外交に臨む六代目山口組 沖縄・旭琉會との会談で見せていた笑顔 分裂抗争は“風雲急を告げる”事態に
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 中居トラブル被害女性がフジに悲痛告白ほか
「週刊ポスト」本日発売! 中居トラブル被害女性がフジに悲痛告白ほか
NEWSポストセブン