『きょうの料理』(NHK)や料理本が大人気のグッチ裕三(64才)は、「簡単なのに旨い」レシピが大人気。その秘訣はどこにあるのだろうか? グッチ氏が新刊『つくりおきより楽々 まいにち裕三 無敵ごはん』の中で語っている“料理の掟7か条”を紹介する。毎日のごはんをおいしく、楽にするその“つく楽”のコツとは……?
【1】料理はエンターテインメントであると心得る
人を楽しませるのがエンターティナー。料理も、食べ手を「うまい!」と喜ばせたいというモチベーションが最も重要で、作り手も楽しくなければ意味がない。
【2】自分にも相手にもウケなければ意味がない
相手を「うまい」と思わせたいなら、まず自分が「うまいっ」と思えないとダメ。
【3】材料を最初にすべてそろえて出しておく
献立を決めたら、まず必要な食材と調味料を全部出して並べて手順をイメージトレーニング。そうすると、手際よく作れる。鍋やフライパンを火にかけたら、手元に集中する環境にするのが重要。
【4】調味料は合わせておく
数種類の調味料を使う際は、あらかじめ混ぜ合わせておく。足りない味があればこの時に気づけるし、味見できるから失敗しない。ただし、塩やしょうゆは入れすぎると取り返しがつかないので、最初は控えめにして、味を見てから必要なら足すこと。
【5】肉には下味
肉料理では必ず下味をつけるのがルール。このひと手間で肉のうまみがギュッと凝縮される。肉を常温に戻して筋切りしておくのも忘れずに。
【6】炒め物は勢いが命
強火で一気に調理するのが炒めものの鉄則。フライパンを充分に熱してから油を入れて、肉や野菜を派手な音で炒めるのがコツ。
【7】「何が入っているかわからない」けどおいしいこと
「おいしい! これ何?」は最高の褒め言葉。アンチョビのかわりに塩辛を使ったりする隠し技は、全体の味がよくまとまっていないとダメだから、「何かわからないけどおいしい」にはガッツポーズ!
撮影■澤井秀夫
※グッチ裕三・著『つくりおきより楽々 まいにち裕三 無敵ごはん』より