11月8日の14時前、学習院女子中等科に1台の車が滑り込んだ。スモークガラスで窺えないが、車内には愛子さまが乗られていた。
「9月26日から“お疲れ”によって長期欠席が続いた愛子さまにとって、実に43日ぶりの登校でした。愛子さまが到着されたのは、ちょうど6時限目が始まるタイミング。公民の授業を受けられ、15時10分頃に学校をあとにされました」(皇室記者)
あくまで“限定登校”ながら、長期欠席にいったんピリオドが打たれた。その前日の7日、宮内庁の西村泰彦次長は、定例会見で次のように話した。
「天皇陛下の公務を大幅に減らすのは難しい」
それはつまり、陛下を常に支え、付き従われる美智子さまのご負担もこの先続くことを意味している。最近、両陛下が暮らす皇居で“ある光景”が見られなくなったという。宮内庁関係者が明かす。
「美智子さまは以前から、古くからのお知り合いとセッションをされることが多くありました。美智子さまがピアノ、他のかたはチェロやバイオリンなどを弾かれ、それは優雅なハーモニーを奏でられていた。それが、ここ最近はそういった場が設けられなくなったどころか、美智子さまがピアノの前に座られるお時間もぐっと減ってしまったのです」
幼い頃から音楽に親しまれてきた美智子さまは、楽譜を見て初見で弾けるほどのピアノの腕前の持ち主。皇居ではもちろんのこと、ご静養先でも時間があれば鍵盤に触れられ、毎年8月には群馬県草津町で開催される音楽祭で海外の音楽家と共演されている。
「今夏も美智子さまはシューベルトの『セレナード』など5曲を1時間半にわたって演奏され、最後には“ビューティフル!”と称賛されたほど。そんな美智子さまが“音色を失われた”理由は、以前から抱えられている首と肩の痛みが増してしまわれたからだといいます」(前出・宮内庁関係者)
両陛下は10月23~26日の3泊4日で京都に足を運ばれた。
「京都滞在中に強い痛みに襲われ、美智子さまは帰京されてから侍医の治療を受けられました。それ以前から、美智子さまはお手振りが減り、いつもなら1人でも多くのかたに顔をお見せになろうと左右を向かれるのに、それも少ない。お席に着かれたり立たれる際にも、机に手をつかれてお体を支えられていました」(前出・皇室記者)