芸能

「最近のお年寄りは元気」に笹野高史「気を使わないでいい」

映画『オケ老人!』に出演する石倉三郎、小松政夫、左とん平、笹野高史

 11月11日(金)映画『オケ老人!』が全国ロードショーとなる。左とん平(79才)、小松政夫(74才)、石倉三郎(69才)、笹野高史(68才)の平均72.5才の大ベテランがアマチュア・オーケストラとして奔走するストーリーだ。そんなオーケストラに入団するのが高校教師の千鶴を演じる杏(30才)。老人の中で、千鶴が音楽の楽しさを実感していくが…。

「年寄りっておもしろいだろ? 何が起こるかわからないからね」――劇中、そんなせりふを言った男性が、次のシーンでは遺影となるのだが、このせりふについて、4人は熱く語った。

笹野:ぼくは年を取るっておもしろいなって思っていますよ。

石倉:おれなんかも、還暦過ぎてから本当に楽しくなってきた。これからは何でもいいやって思って、責任がポーンって半分以上軽くなったね。

左:20代、30代、40代までは一生懸命じゃない? それが50代、60代になると落ち着いてきて、芝居でもだんだんよくなってくるんですよね。

石倉:さっきも舞台挨拶の打ち合わせでね、スタッフが「ああです、こうです」って一生懸命説明してくれるんですけどね、でも、正直そんなのどっちでもいいのよ、そんなものはさ。そこでしくじったらしくじったで、何かすればいいんですから。

小松:言われなくてもわかることも増えてくるし、何か起きたときに楽しもうっていうのがあるのよ。

石倉:ただぼくたちは、自分たちを年寄りと全然思っていない。でも若いとも思っていないし、普通ですよ。戸籍の年齢なんて知ったこっちゃあないからね。

笹野:うふふふふふ。

小松:だから不思議なことに自分が年を取ったって感覚は全然ないんですよね。なんでだろう。確かに体が動かなくなるっていうのはあるけど。

左:でも他人から言われると「おれって年取っているんだな…」ってなるんだよな。

笹野:ぼくなんかはね、「最近のお年寄りが元気だ」というのをテレビなんかで見ていて、差別しているなって思うんです。ぼくも高齢者に入っちゃったけど、「そんなに気を使ってくれなくてもいいよ」って思う。みんな元気ですから。どうして元気なことを、そんなに特別扱いしなくちゃいけないのか。年寄りのことをわかっていないやつが言っているなって思いますね。

石倉:おれなんて電車に乗っても絶対に座らないしね。

左:あ、そう!

石倉:そうだよ! 優先席ってあるでしょ? ああいうところに若いやつが座っているとムカッてくるよね。

小松:なぜ座るかって思うね。

左:年寄りが来ても携帯をずっと見ていて、周りを見ないもんな。

石倉:そう、本当にバカ。どうしようもないよな。

小松:おれの話じゃないけどな、席がこれくらい少し空いていてその横で女が股を開いて座っているから、「ちょっとすいません、ここに座らせてもらっていいですか?」って座ろうとしたら、「なんだよ! なんでここにわざわざ座るんだよ」って女に文句を言われたって。

左:そんなのがいるんだ。

※女性セブン2016年11月24日号

関連記事

トピックス

復興状況を視察されるため、石川県をご訪問(2025年5月18日、撮影/JMPA)
《初の被災地ご訪問》天皇皇后両陛下を見て育った愛子さまが受け継がれた「被災地に心を寄せ続ける」  上皇ご夫妻から続く“膝をつきながら励ます姿”
NEWSポストセブン
子役としても活躍する長男・崇徳くんとの2ショット(事務所提供)
《山田まりやが明かした別居の真相》「紙切れの契約に縛られず、もっと自由でいられるようになるべき」40代で決断した“円満別居”、始めた「シングルマザー支援事業」
NEWSポストセブン
武蔵野陵を参拝された佳子さま(2025年5月、東京・八王子市。撮影/JMPA)
《ブラジルご訪問を前に》佳子さまが武蔵野陵をグレードレスでご参拝 「旅立ち」や「節目」に寄り添ってきた一着をお召しに 
NEWSポストセブン
前田健太と早穂夫人(共同通信社)
《私は帰国することになりました》前田健太投手が米国残留を決断…別居中の元女子アナ妻がインスタで明かしていた「夫婦関係」
NEWSポストセブン
オンラインカジノの件で書類送検されたオコエ瑠偉(左/時事通信フォト)と増田大輝
《巨人オンラインカジノ問題》オコエ瑠偉は二軍転落で増田大輝は一軍帯同…巨人OB広岡達朗氏は憤り「厳しい処分にしてもらいたかった。チーム事情など関係ない」
週刊ポスト
1990年代にグラビアアイドルとしてデビューし、タレント・山田まりや(事務所提供)
《山田まりやが明かした夫との別居》「息子のために、パパとママがお互い前向きでいられるように…」模索し続ける「新しい家族の形」
NEWSポストセブン
新体操「フェアリージャパン」に何があったのか(時事通信フォト)
《代表選手によるボイコット騒動の真相》新体操「フェアリージャパン」強化本部長がパワハラ指導で厳重注意 男性トレーナーによるセクハラ疑惑も
週刊ポスト
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
【国立大に通う“リケジョ”も逮捕】「薬物入りクリームを塗られ…」小西木菜容疑者(21)が告訴した“驚愕の性パーティー” 〈レーサム創業者・田中剛容疑者、奥本美穂容疑者に続き3人目逮捕〉
NEWSポストセブン
国技館
「溜席の着物美人」が相撲ブームで変わりゆく観戦風景をどう見るか語った 「贔屓力士の応援ではなく、勝った力士への拍手を」「相撲観戦には着物姿が一番相応しい」
NEWSポストセブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
【20歳の女子大生を15時間300万円で…】男1人に美女が複数…「レーサム」元会長の“薬漬けパーティ”の実態 ラグジュアリーホテルに呼び出され「裸になれ」 〈田中剛、奥本美穂両容疑者に続き3人目逮捕〉
NEWSポストセブン
前田亜季と2歳年上の姉・前田愛
《日曜劇場『キャスター』出演》不惑を迎える“元チャイドル”前田亜季が姉・前田愛と「会う度にケンカ」の不仲だった過去
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 自民激震!太田房江・参院副幹事長の重大疑惑ほか
「週刊ポスト」本日発売! 自民激震!太田房江・参院副幹事長の重大疑惑ほか
NEWSポストセブン