一緒に食事をするときも、大きな声じゃなくてポツリポツリと話をして、時折ふたりでクスッと笑い合う。隣り合ってお酒のグラスを傾けながら、静かにふたりだけの世界に入る。 報じられたのは、松田優作の次男・松田翔太(31才)と昭和の大横綱・千代の富士(元・九重親方、本名・秋元貢)を父に持つ秋元梢(29才)のビッグカップルだ。
「秋元さんは見た目の通り、しっかりして気が強い女性ですが、お父さんが大変だった時にしっかりと支えてくれた翔太くんにさらに信頼を強くして、しっかりリードされているようです」(ふたりの知人)
秋元の父である千代の富士は自分や他人に厳しく妥協を許さず、怒鳴ることもある激情家である一方、大の家族思いで知られた。ベテラン相撲記者が語る。
「現役時代の親方は“家族のために土俵に上がる”と公言して、子供が生まれるたびに“この子を抱っこして優勝の記念写真を撮ってやる”と言っていました。現役を引退してからも地方場所や巡業で1年の半分は家族と離れて暮らしていたため、誕生日やクリスマスの節目には必ず家族全員が集まるのが一家のルールでした」
2009年6月に秋元がモデルとしてデビューした際は、「やるなら一生懸命やりなさい」と娘の背中を大きな手で後押し。梢がモデルとして活躍する姿をいつも嬉しそうに応援していた。
父親譲りの名演技が評価される一方、私生活では数多くの浮き名を流し、奔放なイメージの強い松田だが、実は違うと前出の知人が強調する。
「生き方の隅々までこだわりが強いので、よく周囲とはぶつかりますし、誤解されがちですが、誰にでも自然に気遣いのできる気持ちのいい青年なんです。お父さんの優作さんを亡くしたのは4才のとき。父親がいないなかで、子供の頃から注目されて過ごしてきたので、まだ若いけれど芯があって、誠実。とても老成しています」(前出・知人)
松田は最近、あるテレビ番組でこんな発言をしている。
《父親も母親もそうなんですけど、嘘をつかないというか、本当のことだけで生きていこうという方針で育ってきた》
その言葉通りの実直さで、彼女とも接してきた。ふたりが交際をスタートさせて数か月経った2015年6月、千代の富士にがんが見つかった。緊急手術を受けた千代の富士は自ら膵臓がんであることを公表し、「早期発見だったからもう大丈夫」と笑顔で告げた。
その後、胃や肺への転移が見つかったが、親方は「絶対に内密にしてほしい」として、家族などごく限られた人にしか転移がんを明かさなかった。
「病気発覚後の親方と松田さんが顔を合わせることもあったそうです。親方も女将さんも 娘には“早く結婚してほしい”とよく言っていました。親方は病気になってから、ますます娘の幸せを望むようになったようでした。梢さんは“結婚なんてまだまだ”というサッパリした性格だそうですが、いつも親方は気にかけていました」(関係者)
※女性セブン2016年12月1日号