サービスエリア(以下、SA)やパーキングエリア(以下、PA)が進化している。「高速道路が民営化されて10年が経過。以前は目的地に向かう途中でトイレ休憩などのために立ち寄る場所でしたが、各エリアとも個性的に進化し、わざわざ行きたくなる施設も増えています」(日本サぱ協会・山形みらいさん)。
そこで、新しく登場したSA&PAの注目ポイントを、山形さんと『全国SA・PA道の駅ガイド2016~2017』(昭文社)編集の舛木信太郎さんに聞いた。
最初に挙がったオススメSAは、常磐自動車道Pasar守谷だ。東京から車で1時間弱。東北方面に向かう最初のSAが茨城県守谷SA。ここは上り線が2014年3月、下り線が2015年7月にオープンしたばかり。
「東北方面に帰省する人たちを意識し、下り線は東京の名店がメーン。一方、上り線は東京に戻る場合、最後のSAになるので、お土産も茨城県の名産品を多く取り揃えています」(Pasar守谷館長・赤津淳さん)
東京の名店の多くが初出店なのも注目を集めているが、その他、忘れずチェックしたいのがパンだ。
上り線にある『守谷ベーカリー』は世界最高峰のフレンチレストラン『ジョエル・ロブション』のブランドを手がける『フォーシーズ』が運営しており、もちろんSA初登場。スパイシーなカレーに地元産のレンコンを合わせた『茨城県産レンコン入りキーマカレーパン』(300円)など、ここでしか味わえないものぞろいだ。
では、上り線側の“売り”を見てみよう。
ショッピングエリアでひときわ行列ができるのは地元の老舗『志ち乃』のどら焼き。土浦のれんこんを使った『黒蜜きなこ れんこんもち』(200円)他、限定商品も多数そろう。
守谷市で加工された牛乳をたっぷり使ったソフトクリームが人気の『ミルク工房 もりや』。「笠間の栗ソフトクリーム(450円)など季節限定メニューもおススメです」(同店・長澤由美子さん)。
守谷市の生産者が運営する生鮮野菜などの直売所。生産者の名前が書かれ、安心できると地元の人も買いに来るので午後には売り切れることも。
続いて、下り線のポイントを紹介。フードコートの料理はオーダー後、キッチンで手作りしている。季節ごとに内容が変わる『gourmet festa IN MORIYA』では、旬の食材を使った弁当もその場で。写真はさっぽろ朝市 ひかり寿司の『カニ弁当』(1000円)と『鮭といくらの親子弁当』(1100円)。
東京・新橋『鶏繁 どんぶり子』の『炭火焼きもも肉の親子丼』(950円)、『焼肉トラジ』の『納豆キムチ焼肉丼』(900円)、『そば鼓』の『なっとうそば』(800円)などフードは地元食材にこだわる。SA初の上野の老舗食肉卸問屋『肉の大山』の『特製大山メンチ』(250円)はおやつにも◎。
※女性セブン2016年12月1日号