理由ははっきりしないものの、なぜかそうなることの多い「ジンクス」。世界各国にも吉兆・凶兆を含め、多くのジンクスが語り継がれている。そんな世界のジンクスの謎に迫った。
◆朴槿恵氏が外遊に出ると韓国で大事件が起きる
韓国政界では有名なジンクス。2013年5月の訪米の際は報道官のセクハラ騒動が発覚。2014年6月の中央アジア歴訪中にはセウォル号事件で辞任した首相の後任候補が辞退表明、同9月のカナダ訪問時は秘書官が突然辞任した。
来る12月には日中韓首脳会談の日本開催が調整されているが、スキャンダルで支持率低迷中だけに、今度は不在の間に自分が弾劾されたりして。
◆スウェーデンでは「K」と書かれたマンホールを踏むと恋が叶い、「A」だと失恋する
スウェーデン語で「愛」は「KARLEK」。若者の間で「K」が刻まれたマンホールを踏むと恋が成就するというジンクスが生まれた。ちなみに「A」が刻印されたマンホールなら失恋するとも。否定(never)の意を持つ「ALDRIG」の頭文字が「A」だから。
◆スペインでは13日の火曜日の縁起が悪い
「最後の晩餐」に13人の出席者がいたことなどから「13」の縁起が悪いのは他のキリスト教圏と同じ。金曜日ではなく火曜日なのは、スペイン語の火曜日「martes」がギリシャ神話において戦争・血・暴力などを司る神Marteに由来するため。
◆専制国家がオリンピックを開催すると10年以内に体制が崩壊する
・1936年/ベルリン五輪→1945年/ナチス・ドイツ崩壊
・1980年/モスクワ五輪→1989年/東西冷戦終結
・1984年/サラエボ五輪→1992年/ユーゴスラビア社会主義連邦解体
・2008年/北京五輪→2017年/??
一党独裁国家では五輪開催8~9年後に体制崩壊や政変が起きるという“法則”。五輪を機に各国との民間交流が盛んになり、国民が民主主義的価値観に目覚めるからなどといわれる。共産党一党支配の中国は来年、北京五輪から9年目を迎えるが……。
◆ソ連・ロシアの最高指導者には“つるフサ”の法則がある
ロシア革命を手動したソ連の初代最高指導者・レーニン氏以降、政治トップに髪の少ない人物と多い人物が交互に就任する。「つるつる」のプーチン氏は2008年、大統領の座を「フサフサ」のメドベージェフ氏に譲ったが、2012年に再登板。法則は現在も継続中。
※週刊ポスト2016年12月2日号