東京の冷え込みが厳しくなったのは11月も中旬に入ってから。その夜、風は冷たく、日付が変わる頃には小雨がぱらつき始め、アスファルトの色が変わっていた。そんななか、西麻布の路上に、傘も差さずに歩く1組のカップルの姿があった。
飲食店から出てきたふたりは、人目を気にせず、身を寄せ合って歩いて行く。男性が女性の肩に手をかけると、それに応えるように女性は男性の腰にギュッと腕を回す。目深に被ったハットにロングコート、ロングパンツにバッグ、すべて黒でコーディネートした女性は中谷美紀(40才)。寄り添う男性は同世代の外国人男性だ。
赤信号で立ち止まると、少し背の高い彼が、雨に濡れないように彼女を包み込むようにハグ。唇が触れんばかりに顔を寄せ合い、囁き合う会話はすべて英語。
中谷といえば、語学が堪能なことで知られている。海外の映画祭では英語だけでなく、フランス語でも流暢な挨拶を披露。イタリア語も操る。小雨に濡れながら、会話を交わすシルエットはまるで映画のワンシーンのよう。その後、ふたりは、中谷の自宅へと帰って行った──。
中谷は現在、『IQ246』(TBS系)で変わり者の監察医役を熱演中。この夏には『私 結婚できないんじゃなくて、しないんです』(TBS系)に主演し、美人ながら恋人のいないアラフォー女医役を演じた。
私生活でも独身を貫いている。最近のインタビューでは、《実は私自身も結婚にはこだわっていません。幸せのカタチは人それぞれだと思っています》と明かしている。