「時間たっぷりあるので」──11月21日、都内で行なわれたお笑いイベントにサプライズゲストとして登場し、そう自虐してみせたベッキー(32)は、聴衆からの笑いを誘った。
ベッキーは今年1月に、バンド『ゲスの極み乙女。』のボーカル・川谷絵音(27)との不倫スキャンダルが報じられてから、いったんメディアから姿を消した。
最近では宝島社の新聞広告で「背中ヌード」を披露して話題になったり、『ワイドナショー』(フジテレビ系、10月9日放送)に単発出演したりしていたものの、まだレギュラー番組には戻っていない。
スキャンダル報道から1年が過ぎようとしてなお、その影響が大きくて“暇”なのかと思いきや、少し違った事情もありそうだ。芸能リポーターの城下尊之氏が語る。
「実は、ベッキーさんへの番組出演オファーは相当ある。でもそのオファーの内容が、不倫騒動をぶっちゃけるようなあけすけなものが多く、ベッキーサイドが断わっているというのです。『ワイドナショー』は司会のダウンタウン松本(人志)さんや東野(幸治)さんが不倫騒動を笑いに変えて守ってくれる番組だったので出演を決めたようですが……」
ベッキーとしては、これまでのイメージのような明るくて元気な優等生キャラとしてレギュラー番組に復帰したいという思いがあるという。だが、テレビ局側の思惑は違うようだ。
「今年5月に古巣の『金スマ(中居正広の金曜日のスマイルたちへ)』(TBS系)にベッキーが単発出演して以降も、元レギュラー番組の担当者たちに、積極的に彼女を使おうという動きはない。実はそれらの番組は、ベッキーが抜けた後もさほど視聴率を落としていないのです」(城下氏)
実際にベッキーがレギュラーを務めていた番組の数字を調べてみると、『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)は18.5%(2015年11月15日)→22.2%(2016年11月13日)、『金スマ』は14.5%(2015年11月13日)→14.2%(2016年11月11日)と横ばい、ないし上昇しているのだ。
優等生キャラで戻る場所がないなら、ぶっちゃけキャラの“新境地”が見てみたくもある。
※週刊ポスト2016年12月9日号