「悠仁さまと紀子さまをお乗せした車が交通事故に巻き込まれた。しかも現場は高速道路のようだ」
11月20日朝、駆け巡った第一報に関係者は騒然とした。
その日、悠仁さまと紀子さまはお友だち親子とのハイキングを楽しまれるため、早朝6時半頃、宮邸を出発され中央自動車道を相模湖方面へと向かわれていた。事故が起きたのは7時40分頃。見通しの悪い緩いカーブが続く区間で、渋滞で停車していた乗用車に悠仁さまが乗られた車が後ろから追突した。
「車を運転していた宮内庁の職員は“渋滞に気づくのが遅れた”と話しています。また、当時現場付近には霧が出ていたとも。双方の車のバンパーに亀裂が入るなどしましたがけが人はなく、悠仁さまたちは代わりの車で山梨県内にある山でのハイキングに向かわれたということです」(宮内庁関係者)
翌21日、悠仁さまは朝7時45分頃、いつもと変わらぬ元気な様子で登校された。大事に至らなかったからとほっと胸をなで下ろしてばかりもいられない。皇室ジャーナリストが明かす。
「一歩間違えば大惨事につながっていた可能性もあるわけです。その日は護衛の車両も1台ついていましたが、事故は起きてしまった。皇位継承権を持つ悠仁さまをお守りするのに充分な体制が敷かれているのか、疑問が浮かびます」
議論が進む天皇陛下の「生前退位」が実現すれば、数年のうちに新たな天皇が誕生する。皇位継承順位は秋篠宮さまが1位に、悠仁さまが2位に繰り上がる。それはつまり、実質的に秋篠宮家が現在の東宮家の立ち位置になることを意味する。ところが、現状の皇室典範では秋篠宮家はあくまで「宮家」の扱いのまま。職員の数や費用の面での“大きな格差”は変わらない。
「警護の差も明らかです。例えば愛子さまの通学時には、必ず前後を警備車両が固めています。お出かけの折にも、周囲を護衛の人間が囲み、物々しい雰囲気です。一方、悠仁さまは通学の際も後ろに警備車両がつくだけ。この体制は“次代”になってもそのまま。ですが、陛下の孫世代で皇位継承権を持たれているのは、悠仁さまただおひとりなのです」(前出・皇室ジャーナリスト)
もちろん、護衛が増えることによって、私的な外出といった「自由度」が失われかねないとの指摘もある。実際、真子さまや佳子さまはカフェでお友達とお茶をしながら、ガールズトークをされることもある。
「外出もままならず、社会と隔絶されてしまうことは、将来“日本国民の象徴”となる悠仁さまにとっても決してプラスにはなりません。かといって、現状のままでは心許ない面も多分にある。今回の事故は、改めて私たちに皇室の未来への議論を投げかけたのです」(前出・皇室ジャーナリスト)
撮影■雑誌協会代表取材
※女性セブン2016年12月8日号