人気急騰中のドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)。36才の独身童貞男子・津崎平匡(星野源)と院卒という高学歴ながら職無しの森山みくり(新垣結衣)が“契約結婚”するというストーリーだが、石田ゆり子(47才)が演じる百合への関心が回を追うごとに高まっている。百合は、化粧品会社に務める52才のキャリアウーマン。原作では処女のまま閉経したという設定だ。
国立社会保障・人口問題研究所が9月に発表した「出生動向基本調査2015」の結果によると、34~39才の未婚女性のうち性経験がないのは33.4%。5年前の調査結果は25.5%で、増加傾向にある。コラムニストの辛酸なめ子さんが言う。
「インターネットの発達で、男性との交流がなくても孤独を感じずにいられる世の中になりました。ネットを開けば同じような境遇の人にたくさん会える。危機感を覚えないまま高齢になってしまうんです。
実際は、出会いがないとかタイミングを失ったとかで、特別な理由がある人は少ない。ただ、現実問題として、高齢処女と知られると男性にとっては近寄りがたくなってしまう。“何か問題があるんじゃないか”と思われることもあるでしょう。
私の友人はロストバージンを手助けするサイトで処女を卒業しました。それで自信がついたのか、垢ぬけて変わりました。セックスの力って偉大だなと思いますよ」(辛酸さん)
最近、高齢処女のために作られた「ロストバージン」を手助けするインターネットのサイトが注目を集めている。処女を卒業したいという女性からの問い合わせが後を絶たず、予想を超える申し込みの数で、時期によっては数か月待ちになることもあるという。
ドラマで百合はこうつぶやく。
「みんな誰かに必要とされたくて、でもうまくいかなくて、いろんな気持ちをちょっとずつ諦めて、泣きたい気持ちを笑い飛ばして、そうやって生きているのかもしれない」
そしてこうも言い放つ。
「言っとくけど、そのうちなんて思ってたら、そんなもの来ないからね。つーか、来なかったからね!」
※女性セブン2016年12月8日号