しかし、考えてみれば、それも無理はないのである。『笑点』は今年50周年の超ご長寿番組。現在のメンバーは、1969年に林家木久蔵(現・木久扇)、1983年に三遊亭楽太郎(現・円楽)、林家九蔵(現・三遊亭好楽)、1988年に三遊亭小遊三、2006年に病気療養中の林家こん平の代打だった、たい平と『BS笑点』の総合司会だった昇太が加わっている。三平とは場数が違うのだ。
おそらく三平の一番の問題は、まだキャラが固まらず、揺れているということだろう。小遊三からは「御曹司」、好楽からは「息子の飲み友達」、円楽は「落語界のサラブレッド」、座布団運びの山田隆夫からも「お父さんの先代三平さんには子役時代にお世話になりました。二代目を応援したい」と家族のように受け入れられた三平は、みんなの「弟分」のような印象だった。
れが独身昇太の天敵「幸せ夫」キャラ、続いて先日の長男誕生で「新米パパ」キャラになった。キャラはイコール、突っ込みポイント。これさえ固まれば一点突破でブレイクできるのだが。
『笑点』では、三平の長男の名前候補を募集。どんな名前に決まるのか? 「笑点流」でダジャレもあり? 私にはこれが種まきに見える。この子がりっぱに成長した頃、きっとキャラも固まり、ハラハラせず見られると思う…って、いつのまにか、身内みたいになってるよ!!