1988年秋、元イエローキャブ社長の野田義治氏(現・サンズエンタテインメント・プロデューサー)がグラビア誌をチェックしている最中に目が釘付けになったのが20歳のかとうれいこだった。すでに別の事務所の所属だったが、交渉の末、イエローキャブに移籍することになった。短大卒業を待ってクラリオンガールに応募させると見事に優勝した。
「かとうは胸囲は小さいかもしれないけど、乳房は一番大きかったし、きれいだと思いますよ。ある有名な方が『初めて胸の大きさ、美しさでアメリカ女性に勝った』なんて言ってくれましたね」(野田氏)
当時、「次の写真集を出すまでに最低でも3か月は空ける」のが業界の常識だったが、野田氏はかとうの写真集を半月に1冊のペースで出版させた。1990年には歌手デビューも果たし、1991年には初の連ドラ出演、そして〝当たり役”となったアデランスのCMにも起用された。
「日本の女性にとって、胸が大きいことはずっとコンプレックスだったのに、ようやく世間が受け入れてくれるようになった。『大きいことはいいことだ』ってね。巨乳が受ける時代が来たと確信しましたね」(同)
撮影■山崎力夫
※週刊ポスト2016年12月9日号