「12月末にネット配信されるはずだった新曲はメチャクチャいい曲です。あのねっとりとまとわりつくような歌声は健在。純真無垢な歌詞で人類愛を歌い上げた名曲です。お蔵入りするなんてもったいない! サポートしたメンバーは落胆しています」
ASKA(58)の“幻の新曲”を聴いた音楽関係者は、残念そうに打ち明ける。
11月28日、覚せい剤取締法違反の疑いでASKAが逮捕された。2度目の過ちに多くの人がショックを受けている。
中でも執行猶予中のASKAをサポートし続けてきた妻は現在、立ち直れないほど弱っているという。新曲を誰よりも待ち侘びていたのも妻だった。妻の知人が言う。
「最初の逮捕時に愛人の存在まで明らかになった。それでも彼女は更生を信じて離婚せずに、薬物依存治療を支えてきた。再び薬物に手を出さないよう常に監視をしていたようですが、ASKAさんが創作活動に没頭する時だけは目を離していたそうです」
レコーディングは、都内に自分のスタジオがあるにもかかわらず、メンバーを引き連れ、福岡県まで足を運んでいた。その理由をブログでこう綴っていた。
〈都内の何処のスタジオも、コンプライアンスの問題で、僕には貸してくれませんでした。
「自分のスタジオがあるじゃないか?」
そうです。しかし、スタジオ稼働のスケジュール管理は他社に任せてありますので、その会社のコンプライアンスに引っかかって、結局、自分のスタジオも借りられない状況を突きつけられました。(中略)そんなとき、僕に対してドアを開いてくれたのが、故郷福岡でした〉(『aska_burnishstone’s diary』10月10日より)
芸能関係者が言う。
「奥さんは目の届かないところに行くことに反対していましたが、“福岡じゃないといい曲が作れないんだよ!”と本人が強く望んだようです。サポートメンバーの福岡までの交通費や宿泊費はASKAさんが支払ったと聞いています。福岡には彼の実家がありますが寄ることもなく、レコーディング以外はメンバーと別行動だったそうです」
逮捕の3日前、ASKAは「盗聴されている!」と、自宅から110番した。不審に思った捜査員が任意で採尿した時も、妻は陰性を信じて、トイレのドアの前で見守っていたという。
※週刊ポスト2016年12月16日号