忘年会・新年会シーズンで何かと飲み会が多くなるこの時期。いつもの飲み屋ばかりにいくのではなく、たまには屋台で温まってみては? そんな時に知っておきたいルールを紹介しよう。
【その1】メニューに料金が表示されているか確認!
来店するのにまず確認したいのが、メニュー表に価格が表示されているかどうか。福岡県移動飲食業組合連合会・会長の白石幸生さんはこう語る。
「全国的に、価格表示が義務づけられていますが、もしも価格が載っていない店があれば、そこはあまりおすすめできません。ボったくられる可能性もあるので、事前にいくらか聞くようにしましょう」
料金的には、1品1000円以内で、焼き鳥なら1本100円台、ビールもジョッキや瓶1本で550円が相場だ。ビール1杯に餃子1皿なら1000円台で済むが、中には普通の居酒屋と変わらない値段の料理もあるので、注文する際は計画的に。もちろん頼みすぎると高くつくこともある。焼き鳥の注文は2本から、という店もあるので、メニュー表や看板はチェックして。
【その2】天候によって営業が左右されることを心得る
屋外に店があるので、天候によって営業も左右される。
「いちばんの大敵は台風です。雨風が強いと営業に差し支えが出るので、休業するところも多い。お昼過ぎから夕方まで雨が降っていたら営業しないお店も多いので注意して」(白石さん、以下「」内同)
観光で行く場合はガイドブックやホームページに掲載されている電話番号にあらかじめ問い合わせを。また、キッチンカーなどはSNSで出店場所や営業の有無を配信しているところもあるので、お気に入りの屋台を見つけたら、チェックしてみよう。
【その3】席は詰めて座ろう
屋台のほとんどは相席。見知らぬ人同士が肩を並べて、食事をし、いつの間にか仲よくなっている…というのも屋台の楽しみのひとつ。ただし、先述の通り、席数が限られているので、譲り合いの精神は忘れずに。
「満席だからといって、屋台の外で立ち飲みするのは禁止されています。“飲食は必ず屋台の中で”が鉄則。できるだけ席は詰めて座りましょう。混んできたら、店側から席の移動を頼まれることもありますが、快く引き受けてもらいたいですね」
空いているからといって荷物を隣の席に置くのもNG。待ち合わせのためにと、先に席をとっておくのも控えたいところ。入店は全員そろってからするのがスマートだ。
【その4】常連席を心得て
基本はどの席に座ってもOKだが、暗黙のルールとして、常連の席が存在する。
「どの屋台にも常連さんがいて、座る席はたいてい左端。そこが開いていたとしたら、ひと言、“ここに座ってもいいですか?”と、聞いてみましょう。店主が“常連さんが来るまでなら”と言ったら、その席を利用してもOK。常連さんが来たら、“この席、温めておきました”と、席を譲ると粋ですね」
※女性セブン2016年12月22日号