毎年恒例となったオリコンの「好きな女性アナウンサーランキング」が今年も発表されたが、そこで思わぬ“異変”が起きた──。13回目となる今回、1位に輝いたのはV4を果たした日本テレビ・水卜麻美アナ(29)。2位はフリーに転身したカトパンこと加藤綾子アナ(31)、3位には同じくフリーの夏目三久アナ(32)が入った。
上位は常連ばかりだったが、テレビ関係者を驚かせたのが、テレビ朝日・大下容子アナ(46)の「24年目のランクイン」(9位)だ。
大下アナといえば情報番組『ワイド!スクランブル』から『SmaSTATION!!』まで幅広くこなす実力派。いまや、アナウンス室の課長として後輩を指導する管理職の立場にある。それが、入社24年目にしてまさかの初ランクインとなった。テレ朝社員は、ランクインの理由をこう推理する。
「今回のランクインには“なぜ今?”と局内でも驚きの声が上がりました。でも、大下さんはアナウンス能力が高いし、週6日も生放送に出演しているのでお茶の間に顔が売れている。画面にはあまり映らないので知られていませんが、実は局内では、“テレ朝ナンバー1の美脚アナ”と言われ男性にもウケが良いんです」
とはいえ、有働由美子アナ(47)や大江麻理子アナ(38)らビッグネームがしのぎを削る中、「一体何故なのか」と疑問の声も上がる。芸能評論家の三杉武氏がこのワケを解説する。
「『スマステ』の影響が大きいでしょう。番組でともにMCを務めるSMAPの香取慎吾が“渦中の人”となり、解散報道の時には悪者のようにも報じられました。
ですが、そんな香取について『ワイド!スクランブル』の生放送で、“香取さんは本当にSMAPのことが大好きで、いろんなSMAPのことを考えていたのを存じております”と涙ながらに力説した。これには、『香取くんの胸中を代弁してくれた』と女性ファンが大絶賛。今回の突然の“支持率アップ”に繋がっていると思います」
実際に三杉氏の説を裏付けるデータがある。ランキングを細かく見てみると、「男性ランキング」では圏外だが、「女性ランキング」では昨年の圏外から5位に急上昇しており、多くの女性票が躍進の要因だったことが分かる。
カトパンのフリー進出に雨宮塔子(45)、枡田絵理奈(30)の現場復帰と、“群雄割拠”の戦国時代と化した女子アナ界。大下アナが今後、遅れてきたスターアナになるかも?
※週刊ポスト2016年12月23日号